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獣狩り_3
ラントは確かに強い。
ラントが魔法や魔術が未発達の過去から
呼び起こされた存在であっても、
今の彼は他人の技を見ることで会得し、
より強力に使いこなしている。
それでも所詮は一人。
ペースを掴んだこちらが波状攻撃を続けて
体力切れを狙っていた。しかし。
「ジリ貧だ。奴の体力は底なしか」
あの手この手で味方を入れ替えながら
攻撃を出しているが、ラントの動きに
疲労による滞りが見つからない。
小さくとも二十はある傷を負わせても、
むしろ楽しそうにラントは笑っている。
(ここで出すか。
表情から体力を削れたかは分からないが、
間違いなく油断はしている)
総司令は奥の手を使うべきか考えあぐねていた。
敵の実力から鑑みて二度は通じないと
確信していたからだ。
それに不安材料はまだ他にもある。
それを突くようにラントは次の行動を起こした。
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