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人間_3
炎の球を斬った男は
自分と同じ大きさの剣を
背中に構え直した。
「総司令」「総司令が来てくれた」
怒りと混乱でいっぱいだった
兵士たちの中から希望の声が聞こえてくる。
「奴は一体、どこから来た」
今の動きが出来るほどの実力者を
この戦いが始めてから一度も見ていない。
二、三個ほど予測を立てていると
総司令が言った。
「気に入らんな。今の言葉」
「ん?」
何の事かとラントは思い返す。
「まるで弱い人間には
発言も許さないようなその物言いが
気に入らないと言ったんだ」
心当たりもつかない彼に
総司令は言葉を付け加えた。
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