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絆_1
数を減らしながらも
兵士たちは攻める手を
止めなかった。
穴が広すぎて飛び越えることが
出来ない彼らは地道に
穴の底から急な斜面を這い上がる。
その先に複数の人影が立った。
「お前たち、捕まっていたはずじゃ」
「許してくれ」
坂の上の彼らは魔術による攻撃、
それが出来ない者は落ちている石を
登ってくる同胞に投げ落とす。
高所から、という
単純だが威力を底上げする要素が、
彼らの進行を止めた。
「止めろ。俺たちは味方だぞ」
「分かってる。でもしょうがないんだ。
他に方法はないんだから!」
互いに味方を相手にしなければならず、
体より心に負担がかかる戦場になった。
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