準備_7
軍議が終わり、総司令官一人が残った
一室に補佐官が入った。
「失礼いたします。
総司令、各部隊自軍への帰還確認いたしました。」
「そうか」
総司令官は報告を静かに聞き入れた。
それから一呼吸空けて、
長い溜め息を吐いた。
「なんとか押し通せたぁ」
「お疲れ様です」
ひとまず、彼らの案は取り下げ
総司令官自らが考案した方針で動くことになった。
彼らの立場を完全に奪うことになり、
反感を持たれた結果、勝手に戦線を離脱されることを
恐れていたがその心配がなくなり、一安心した。
「この期に及んでご機嫌伺いで
気を揉まれているとは。
肝が小さくても
偉大な人物になれるのですね。
希望が持てます」
「それは良かった。配下のモチベーションアップに
繋がるならやった甲斐があったもんだ」
総司令官は顔を上げて、
補佐官の皮肉を軽く流した。
「なにはともあれ、俺の思った通りに
進んでくれる。あとは臨機応変、出たとこ勝負だ」
「ずいぶん曖昧な指示を出されましたね。
これなら彼らが言っていた主砲での一撃を
みまう方が良かったのでは」
「あのさ。『これから撃ちますよ~』って言われて
おとなしく待ってくれると思う?
いや、受けとめるかな。敵さんの性格を考えると。
あと、誰が本丸を落としたかっていう
明確な事実が欲しい。
もし勝てたとして、功績の取り合いで
ごたつくのは嫌だ」
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