準備_6
「先に殉死した将軍を除き、全体に挙兵を促したにもかかわらず
この場にいない者もいる。
それでもこの場にいる者はアレをどうにかしたい
という一心があって集まったはずだ。
それを理解したうえで言わせてもらおう。
我々は怖気づいているのだ」
戦士として歴戦を潜り抜けてきた面々は
その言葉に顔を真っ赤にして怒った。
けれど、一言も返す言葉がでない。
総司令官はその心情を察し、
慰めるように続けた。
「私も恐怖は感じている。
かつて我々を苦しめた王国でさえ、
ここまで強い者はいなかった。
だが、今一度思い出せ。
無力だった我々が手を取り合って
王国に反抗した時の気持ちは、
もっと恐ろしかった。
それに比べれば今などなんてことはない。
足りずとも、我々には力がある!
大切なものを守るために戦える意志がある!
共に戦う仲間がいる!
ならば、前進できるはずだ。
恐れと共におのれを奮い立たせろ!
今こそ我々の『真価』が試されている時だ!」
総司令官が将軍たちを
鼓舞し続けた甲斐があって、
彼らの目に強い火が灯った。
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