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準備_1
「話は以上だ」
「待」
て、と続く言葉を聞かず、
ラントは通信を切った。
「どうだ? お前の望んだ
通りの結果になるぞ?」
してやったと自慢するように
ラントはヒメを見やる。
相手の技を盗み取るラントを倒すには、
断続的に仕掛けるのではなく、
総員で一気呵成に畳み掛けるしかない。
確かに、ヒメはそう考えていた。
「だけど、殺す必要は
なかったはずよ」
「おいおい、さっき言ったのを
聞いてなかったのか。無理だ」
ラントはヒメからの非難を
払うように手を振って、
それから深いため息を吐いた。
「お前、もしかして俺が
実はやむを得ない理由があって
仕方なく大量殺人している心の
優しい人間だとか思ってるのか?
だとしたら、全然違うぞ」
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