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解放_3
覚悟が足りない。
そう言われた連合国上層部たちの
顔が引き締まる。
「そりゃ根性論は好きじゃない。
出来ないものは出来ない。
向き不向きがあって各々に
合ったやり方は存在するだろう」
内心では納得しきれていないが、
ある程度の個体差は許した。
「しかし、それを差し引いても
覚悟が出来ない、今の人間の多いこと。
もう諦めて、お前ら全員、
皆殺しにしてやろうかと
何度思ったか」
怒りを飛び越えて、
むしろ親心に似た感情で
失望していた。
「どうすれば本気を出してくれる?
妻子を人質に取れば覚醒するか?
勝者が英雄になる戦いになれば
乗ってくれるのか?
いや、それではダメだった。
今、そうしてまた死んだ。
だからこれが最後だ。
本当に最後だ」
それは甘さを捨てきらない
自分に言い聞かせるように
宣言する。
「お前らを倒したら、
『世界』を壊す。
これはもう確定事項だ」
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