ルイーザ 第十二部 第三章
「きゃああっ! 亮君たら! 」
アルフォソ王子の中の教王の中の楓が出てきて赤面した。
魔王クルシュが真っ裸でフルチン勃起状態であったために、たまらず出て来たらしい。
皆がドン引き。
「ふふふふ、待たせたな」
それにもかかわらず、強引に魔王クルシュの中の酒と武の神のバルカス神は強引に別の話をしていた。
そして、海の上を歩きだす。
「ええええ? 海の上を歩いてますよっ! 」
望遠鏡で覗いていたクリトラオスが叫ぶ。
「まあ、昔から非常識な方だったからな」
「水龍神ラトゥースとは別方向で困った神様でしたからね」
「いや、神様にそういうのはどうかと思うんですけど」
カルディアス帝とロイド法王の愚痴のような言葉にクリトラオスが突っ込んだ。
「何故、勃起してるんだ? 」
「いやいや、何を考えているんだか」
そう<赤きもの>と<白きもの>が突っ込んだ。
「ふふふふふふふ、これは猛き心がそうさせているのだよ」
そう魔王クルシュの中の酒と武の神のバルカス神が笑った。
それも爽やかに。
それでアルフォソ王子の中の教王の中の楓のせいで真っ赤になって伏せた。
それを見て皆がどう言って良いのか悩んでいた。
「ボーイズラブとは違う方向ですね」
「ちっ、確かにな」
交互に望遠鏡で見てロイド法王とコンラート皇帝が残念そうに呟いた。
「いや、お前ら、友達の何を見たいんだ? 」
カルディアス帝があまりの事に突っ込んだ。
「いや、久しぶりのエンターテインメントにドキドキしてました」
「まあ、それはそれで……」
「なんでだよっ! 」
カルディアス帝が二人を責めた。
「いや、でも、ほら、あの岩陰を見てみてください」
そうロイド法王が指さしながら望遠鏡をカルディアス帝に渡した。
それを覗くと、もっとドキドキ顔で海神バルバトースが岩陰から魔王クルシュの中の酒と武の神のバルカス神とアルフォソ王子の中の教王の中の楓の二人のドキドキな関係を覗いていた。
「何やってんだ、あれ? 」
「ドキドキの関係を覗いてるんでしょうね」
「分かります。下手な演劇より興奮しますよ」
クリトラオスもそう興奮して叫んだ。
「いや、お前らっ! おかしいだろ? 」
「久しぶりにこういうの見ると、良いなって思いますよね。何百年も生きてると、こういう恋愛とかそういうのがああ懐かしいなって感じで新鮮に感じるじゃないですか」
「いやいや、あいつら神様も混じってるし、俺らと同年代かそれ以上の年齢なんだが……」
ロイド法王の懐かしそうな顔にカルディアス帝が冷やかに突っ込んだ。
「冷静に考えてみろ。敵と味方に別れた状態での恋って奴だからな。この世界にロミオとジュリエットみたいなの無いし……」
「いや、両方とも外見は男だし、そもそも戦争の真っ最中なんだが……」
「意外と面白くない性格してるんですね」
「もう少し、愛と言うものに考えを至らせてみたらどうだ? 」
「……もういいや」
カルディアス帝がロイド法王とコンラート皇帝の言葉にあきれ果てた顔で項垂れた。
そうして、頬を染めて項垂れたアルフォソ王子の中の教王の中の楓の前に魔王クルシュの中の酒と武の神のバルカス神が海を渡ると両手を拡げた。
「おおおっ! 」
それで、呆れ果てているカルディアス帝以外が艦艇で身を乗り出して見た。
岩陰の海神バルバトースまでだ。
そして、二人は見つめ合い、そして魔王クルシュの中の酒と武の神のバルカス神はいきなりタックルをアルフォソ王子の中の教王の中の楓に食らわせた。
押し倒したのかと皆がさらに身を乗り出した。
その瞬間、アルフォソ王子の中の教王の中の楓に魔王クルシュの中の酒と武の神のバルカス神はマウントポジションをとった。
「いや! それは違うだろ! 」
「ふざけんなっ! 」
一斉に両軍からブーイングが始まった。
「いや、戦争中なんだし」
そうカルディアス帝が小声で突っ込んだ。
この場で戦争だと言うのを覚えているのはカルディアス帝と魔王クルシュの中の酒と武の神のバルカス神だけだった。




