表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

89/176

ルイーザ 第十二部 第一章

続編です。


ドンドン下品になっているような。


いや、きっと気のせい……だって最初から下品だったから。 

 オルス北部の洋上での戦いはカオスになっていた。


 教王の中の楓の少女漫画の具現化はさらにカオスを引き起こしていた。


「美しい……」


 四大守護者の一人の<黒きもの>がその美しい恋の景色にほぅと感嘆のため息をついた。


 それは<青きもの>も同じだ。


 漫画とか無い世界の話しなので、心象風景を背景で見せると言う技術と考えはまだこの世界には無かった。


 それゆえに非常にインパクトがあった。


 それは一服の絵画のようにも見えた。

 

 兵士の中にもそれを感嘆して見ているものが多数いた。


「ええ? 大丈夫か? 」


 比較的冷静な<赤きもの>と思慮深い<白きもの>は唖然としていた。


 戦場であるべからずな風景と、何よりもその中心にいるのはあのアルフォソ王子が容姿の教王なのだ。


 どう言って良いか分からない状況が続いていた。


 それをこちらの世界で作った望遠鏡で見ていたカルディアス帝が望遠鏡を外して唖然としていた。


「どうした? 」


「少女漫画だ」


 コンラート皇帝が聞くのでカルディアス帝が頭を抱えて答えた。


 コンラート皇帝が渡された望遠鏡を覗くと深いため息をついた。


 横で電撃で痺れた人間をロイド法王が疫神ガルビュードの力で治していた。


 疫神ガルビュードは病気や疫病を流行らすだけでなく、病気などを治す力も持つ。


 薬が実は毒でもあるのと同じだった。

 

 痺れて麻痺した部分を疫神ガルビュードの力で覚醒させたのだ。


「何を馬鹿な事を話しているんです? 」


 治療を大体終えたロイド法王がそうちょっと怒ったように、呆然としているカルディアス帝とコンラート皇帝に言うと無言で望遠鏡を渡された。


「おや……何というか、久しぶりに少女漫画の一場面を見ると、本当に心を打たれますね。漫画が海外でも人気だったのが分かります」


「いやいや、それが結論? 」


「アルフォソ王子だぞ? 中身は爺の教王だし」


 ロイド法王の言葉をカルディアス帝とコンラート皇帝が突っ込んだ。


「でも、これはひょっとしたら双方男ですし、ボーイズラブの展開になりませんかね? 」


「ぅおぅ」


「そう来たか……」


 ロイド法王の鋭い返しにカルディアス帝とコンラート皇帝が唸る。


「なんなんですか? 少女漫画って、ボーイズラブとは? 」


 クリトラオスが騒ぐのでカルディアス帝がロイド法王の手から望遠鏡を取って渡した。


「おぉぉぉおぉぉ、美しいですね。まるで演劇を見ているみたいです。いや、これから演劇でこう言うのを取り入れたら良いのでは? 」


 実はクリトラオスは演劇が好きだった。

 

 それで心象風景を見せる背景と言う新しい表現の手法を見て感動していた。


 漫画も無い地味な世界では、日本の少女漫画の手法は非常に革新的に見える手法であった。


「まあ、好きにしたら? 」


 冷やかにクリトラオスの話を聞き流すカルディアス帝とコンラート皇帝であった。


 彼らはずっとどうするか悩んでいた。


「まあ、もうすぐコンラート皇帝の艦隊が来るなら、そちらに合流して逃げた方が良いかもしれませんね? 」


 ロイド法王がぴしりと二人が悩んでいる事の結論を言った。


「ええ? 」


 クリトラオスが固まる。


「やはり、そう思うか」


「だよな。これで麗王と魔王クルシュって言うか武王がなだれ込んで来たら収拾がつかなくなるよな」


 そうカルディアス帝とコンラート皇帝が頷いた。


「いや、なんで? 」


「もっとカオスになるから」


 クリトラオスの衝撃にカルディアス帝が淡々と答えた。


 そして、合流する為に艦隊を移動する前に来てしまったのだ、懸念していた男が。


 しかも、考える最悪の姿で……。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ