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ルイーザ 第十部 第七章

「もう、こういうのはやめるべきです。人は人。そして神は神。そろそろ潮時ですよ。いい加減に神が人との戦いに参加すると言うのを終わらせるべき。これではこの世界は、いつまでたっても神話の世界では無いですか」


 そう麗王が話す。


 叔父の将軍とかそれを見て神様に何と言う事を言うんだとビビリまくってた。


「ふむ。昔から、それを麗ちゃんは言っていたな」


「その象徴が魔の神を操る教王です。あれの復活は誤算でしたが、人の世界は人がケリをつけないといけない。あれを倒すのは我々人間で無ければならない。また、これで神話の世界に戻してしまった。これではいけないのです」


「ううむ。なるほどな」


 酒と武の神のバルカスが深く頷く。


「えええと」


 魔王クルシュが動揺したように麗王を見た。


「お前もだ。もう、魔王クルシュとか呼ばれるのはこれでやめろ。お前はこの戦いを終わらせたら、武王……いや、武藤亮(むとうりょう)として生きるべきなんだ。新しく、神は神の世界で、人は人の世界で生きるようにならないといけない。神話という世界を終わりにしなければ、人間は何時まで経っても自分の足で立ってないじゃ無いか。それじゃあ、駄目なんだ。人間の時代を作らなきゃ駄目なんだ」


 そう麗王が熱く語る。


「教王を昔に皆で倒したときにそう言っていたな……」


 そう魔王クルシュが懐かしそうな顔で見た。


「そうだ。だからこそ、ここは人間の手で何としても教王を倒して本当の新しい時代にしないといけない。それを我々は考えるべきなんだ」


 麗王がそう断言した。


 それで叔父の将軍もクリス部隊長も他の兵士達も奮い立った。


「いつまでも、神話の時代ではいけない! 今こそ、我々人間が人間として考えて行動して未来を切り開く時代を作る! それこそが一番大切なのだ! 皆もそれを忘れるな! 奴等を倒すのは我々人間だっ! こここそ、新しい時代の始まりにしなきゃ駄目だ! 」


 そう麗王が叫んだ。


 その瞬間凄まじい勢いで皆が剣を抜いて突き上げて歓声を上げた。


 だが、その後に叔父の将軍とかが目の前に酒と武の神のバルカスが目の前にいるのに、こんな事宣言してて良いのかと思って酒と武の神のバルカスを恐る恐る見た。


「ふふふ。なるほどな。麗ちゃんの言ってる事は変わらないな。だからこそだ。だからこそ。今こそ、顕現だよ」


「は? 」


 ニコニコと笑う酒と武の神のバルカスを見て麗王の顔が引きつった。


「このバルカスが君の身体に降りて合体して、今こそ敵を撃滅だ。今こそ、この戦いにケリを付けよう。なぁに、見た目は戦うのは麗ちゃんだし。これでいいのだ」


 そう酒と武の神のバルカスが微笑んだ。


「ぁあ? 」


 物凄い顔で麗王が酒と武の神のバルカスを一瞥すると、そのまま麗王は自分の馬をカポカポと進めだした。


「いやいや、麗ちゃん! 時が来たんだよ! 時が来た! ルイーザの魂だと顕現しても半分くらいしか力を振るえない! その辺は麗ちゃんとは相性がいいから、120%いけるよ! 麗ちゃんの記憶が戻って、今こそ時が来たんだよっ! 」


 酒と武の神のバルカスがそう叫ぶが麗王は無視したまま騎馬で行ってしまった。


 それで、魔王クルシュ達も仕方ないので、おそるおそる麗王を追いかけだした。


「いやいや、麗ちゃん! 無視しないでっ! 時が来たのにっ! 」


 去り行くスタンリー公爵軍に向かって酒と武の神のバルカスが叫び続けていた。


「嫌だぁぁぁ! 暴れたいっ! 暴れたいよぅぅぅ! 」


 皆の背後で酒と武の神のバルカスが叫び続けている。


「良いのか? 」


 追い付いて来た叔父の将軍が麗王と魔王クルシュに声をかけた。


「……まあ、いつもの事だし」


「え! いつもなの? 」


 そう魔王クルシュが答えたら、叔父の将軍達がドン引きした。


「前の時の数百年前と全然変わってないし」


 そう麗王が空しい顔で呟いた。


 そこに暴れたいと叫び続ける酒と武の神のバルカスの声が響き渡った。


これで、この部は終わりです。


後はキャラクター紹介になります。


次回はまたいつも通り来月投稿になります。

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