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ルイーザ 第八部 第四章

「分かってる! 大丈夫だ! 」


 そう魔王クルシュは微笑んだ。


 そして、その四階建てはあろうかと言う場所からぴょーんと飛んだ。


「「「馬鹿なの? 」」」


 カルディアス帝とロイド法王と麗王が突っ込んだ。


「いや、あんな馬鹿にドキドキすんなよっ! 」


 教王が胸を抑えて叫んだ。


 そのグダグダの状況を見てカルブスト将軍とサグレス枢機卿と旗下の兵士達が唖然として見た。


 だが、魔王クルシュは考えていた。


 途中に突き出ていた木に自分の服を飛び降りながら引っかけたのである。


 その結果、服が破れながらも途中で落ちる勢いが相殺されて、魔王クルシュは無事着地した。


「本当に行き当たりばったりですな。木が折れたらどうする気だったんでしょう」


「いや、ああいう運だけはあるんだよっ! 」


 クリトラオスが突っ込んだのでカルディアス帝が吐き捨てた。


 麗王がさらに真っ赤になって俯いた。


「さあ、教王よ。貴様の終わりの時が来た」

 

 魔王クルシュは剣も持たずに真っ裸のフルチンで宣言した。


「くそう! くそう! 心臓がバクバクでまともに動けないっ! あんなハゲのフルチン男にっ! 」


 吐き捨てるように教王が呻いた。


「まあ、好きな男の裸だし」


 そうロイド法王が冷やかに突っ込んだ。


「あのさ。スタンリー公爵家に産まれたせいで子供の時からずっといろいろと見たんだが、あれはやっぱり包茎という奴なのか? 」


 小声で囁くように麗王が呟いた。


「いやいや、剥けたらいいんだよっ! 」


 カルディアス帝が叫ぶ。


「そう言う話は赤くならないんですか? 」


 ロイド法王が呆れて突っ込んだ。


「いやいや、前は亮のしか見た事無かったからな」


 麗王が苦笑した。


「ちょっと、自慢っ? 自分だけ見てるって自慢っ? 」


 そう、教王が叫んだ。


 それで、カルブスト将軍とサグレス枢機卿がぎょっとした。


「なるほど、楓もその気になれば、教王のコントロールは外れるのだな? それで皆の始末が出来なかったのか? 」


 そう麗王が笑った。


「貴様っ! それを調べるためにっ? 抜け目のない奴め! やはり貴様だけは殺しておかねばっ! 」


 教王の顔が豹変した。


「殺せっ! 」


「殺すのだっ! 」


 カルブスト将軍とサグレス枢機卿が叫んだ。


 それで、造反した操られているらしい騎士達が魔王クルシュと皆の所に殺到した。


 それを見てさっとクリトラオスがカルディアス帝の陰に隠れた。


「おい……」


「文官でありますれば……」


 クリトラオスが冷やかに答えた。


 そのやり取りの間に接近して来た、騎士を飛び乗るように斬り捨てて、麗王が馬を奪う。


 そして、剣で他の騎士達とやり合いながら、相手の剣をはじかせて魔王クルシュの所に飛ばした。


「亮、武王の力を見せてやれっ! 」


 麗王が笑った。


 魔王クルシュが弾き飛ばされて回転する剣を取ると、一瞬にして騎馬ごと相手の騎士を斬り殺す。


「おいおい、洗脳されてるだけかもしれないのに……」


 カルディアス帝が不満を言う。


「いや、疫神ガルビュードのお告げでは、簡単に解ける様なもので無いようです」


「何だって? 」


 カルディアス帝がロイド法王に言われて顔を歪ませた。

 

 医王神とも呼ばれるガルビュードだけに見立ては間違いないと思われた。


「ちくしょう! せっかくの兵をっ! 」


 カルディアス帝が悔しそうに舌打ちした。


 部下を大切にする男なだけに憤怒の表情を隠さなかった。



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