ルイーザ 第六部 第一章
ちょっと遅れましたが、今日から一日一章で八章投稿します。
仕事が忙しくて書く時間が取れなくて遅れてすいませんでした。
いつものようにスタンリー公爵の執務室に叔父の将軍と部隊長とアルバート守備隊長と魔王クルシュが集まっていた。
常に何らかの形で深刻な話があるのが、現在のスタンリー公爵家である。
ルイーザも心配で参加していた。
「どうすんの? これ? 」
そうスタンリー公爵が机の上の手紙を困ったように見つめた。
あれから、ゼクス帝国のコンラート皇帝がブチ切れてクシャナ帝国の支配下になったオルス北部に親征してカルディアス帝と対峙しているらしい。
それで、魔王クルシュにお前が何とかしろと言う話がカルディアス帝から来たのだ。
「どうするの? 」
そうルイーザが魔王クルシュに突っ込んだ。
「でも雨のせいだし」
「雨だよね」
「雨だもんな」
魔王クルシュの言葉にテイラー部隊長とジョージ部隊長とジェームズ部隊長が深く頷いた。
「いや、雨で納得していないから、とうとうゼクス帝国のコンラート皇帝まで出てきたんじゃない」
ルイーザが激しく机を叩いた。
「でも、これ、何とかしろと書いてあるけど、釈明に行けとか書いて無いよね」
叔父の将軍が不思議そうに首を傾げた。
「いや、俺が釈明に行くと、いつも前より騒動がでかくなるからな」
魔王クルシュがふふんと言う感じで答えた。
「威張って言える話かな? 」
ルイーザがそばの本棚から本を抜くと、それで魔王クルシュの頭を叩く。
「おいおい! 」
「まあ、しょうがないからさ! 」
叔父の将軍とスタンリー公爵が慌てて止めた。
「まあ、どうすんの? 」
アルバート守備隊長が腕を組んで聞いた。
「てへっ」
魔王クルシュがぺろっと舌を出した。
「イラつくわぁぁぁ」
「確かに説得には向かないよなぁ」
「さらにブチ切れそうだな」
部隊長達がそれぞれ愚痴る。
「ただでさえ、王国を敵に回して、さらに追いつめられているのに、これでゼクス帝国まで敵に回すなんて……」
「でも、華王は味方だし」
「敵もどんどん増えているっていいたいんだけどぉぉぉ! 」
そうルイーザが再度爆発した。
ファーガス男爵家への援助などの準備などであまり寝てないせいもあって、ルイーザは切れやすくなっていた。
「まあ、とりあえず。魔王クルシュに行ってもらうしか無いよな。こちらも湖だっけ? 間に出来たおかげで、向こうはかなり迂回しないと攻めて来れないし、今なら時間もある」
そうクリス部隊長が話す。
実際に、湖が出来たせいで縛王は直接攻めて来るとは思えない状態になった。
「ここで、一気に後顧の憂いを無くすって事か? 」
テイラー部隊長が聞くとクリス部隊長は頷いた。
「こうなると、王国軍もオルス北部になら大外回りで回りこめる。だから、オルス北部がグチャグチャな決戦の場所になりそうだな」
叔父の将軍もそう呻いた。
「で、どうするの? 」
スタンリー公爵が再度魔王クルシュに聞いた。
「とりあえず、こちらの防衛が出来るだけの兵は残して、一部の部隊長と兵士を連れて行ってみるよ」
そう魔王クルシュが皆にそう話した。
「なら、私も行く」
ルイーザがそう答えた。
「え? 」
「いや、これ以上、状況が悪くなると困るから」
ルイーザが魔王クルシュに文句を言わせない雰囲気で話す。
「まあ、ルイーザなら大丈夫か」
叔父の将軍が同意した。
元々、お嬢様として育てられるより、最前線の人間として戦いの中で育ってきているからだ。
こうして、ルイーザも参加する事になった。
これはかっての六王が集まる事でもあった。




