日光欲
僕は幼女の表面を愛する。ゆで卵だって殻を剥いたばかりのつるんとした姿が好きだ。
実体化した幼女を連れて外に出た。しめじが服を着て歩いている様だ。僕は彼女の手を取り、公園へ向かう。公園に行くためにはその手間の家にある、見たもの全てに吠える犬の前を通らねばならない。すごろくのゴール手前にある、「振り出しに戻る」のマス目に描かれていそうな犬。
その目の前を通る。
「ガウガウ!!ゥウーーー…!」
案の定、僕と幼女に向けて吠えてきた。
もしゲームだったら、この犬が周期的にでたり引っ込んだりするだろう。タイミングを見計らって通り過ぎれば良い。だけど引っ込みそうにない。
僕はすかさず靴を脱ぎ、その内側を犬の鼻に目がけかぶせてやった。
「ギャウ?!ギャグァヮヮヮヮン!」
犬は気を失った。
ははは、俺様のマジックミサイル(イソ吉草酸)には敵うまい!僕は犬に勝った。なぜなら人間だからだ。
「ミサイルというよりも、バイオの呪文だわ」
「チッチッ!そんなことはない。とある王国では、聖なるアロマ・ディフューザーとも呼ばれる護身アイテムなんだ。近年ではトヘロスの上級魔法相当の効果が期待されている」
「いやよ」
公園に入り、ベンチに座る。僕の膝の上に幼女が乗る。