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ねんね
二人でお粥を食べ終わった。幼女の髭を硬く絞ったタオルで拭う。
「歯を磨いて寝るぞ。」
「るぞ」
ソフトウェア付属の歯ブラシで幼女の歯を磨いてやる。人の歯を磨くのは自分の歯を磨くのと違い見えるから簡単だ。
「はい、うがいして、ぶくぶく、ぺっ」
「ペッ」
自分の歯も忘れずに磨く。
布団を敷いた。自分用のシングルサイズ一組しかない。いつもよりも左寄りに僕が寝て、右隣に幼女が入ってきた。
「お布団の中では服を着て寝るの?」
「はい」
「私、妹が欲しいんだけど」
「僕は独身だから無理だよ」
「私が産む」
「無理でしょ」
「大人の人に変身するの」
画面から出てきた幼女だ。パソコンの時計をすすめれば本当に大人になるかもしれない。
「まだ早いよ」
「失礼ね」
からだの仕組みを幼女に話すのは難しい。だいたい僕だって女体にはあまり詳しくないのだ。
幼女の額に手のひらを当てて目隠しをすると、程なく眠ってしまった。僕もいつの間にか寝てしまった。
幼女「ああ、寝ちゃった…初めて一緒にお布団入るのに」




