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レンタル幼女  作者: Ln_Metal
11/15

ゆうげ

僕が風呂場から出て脱衣所に上がったところで、幼女は木の枝から飛び降りた。

幼女の体を拭く。

「ドライヤー」

ブラシをかけながら髪を乾かしてやる。体もバスタオルで背中を拭いてやる。前の方は幼女が自分で拭いていた。

着替えも用意してある。シーズンパスで購入した衣装だ。小悪魔の尻尾がついていて、先っぽがドクダミの葉の様な、ハート形の矢印である。白を基調として、フードの部分が紫色をしたフリースのつなぎ服だ。フードには短いツノが二本生えている。

「虫歯菌みたいだ」

「ジャックフロストと言ってほしいわ」

どうやらコラボ衣装の様だ。ボラれた気分。

僕は湯上がりの水分補給に水を飲んだ。

「にゅうにゅう飲みたい」

「ははは、牛乳だろ」

「知ってるわよ」

生意気だ。

僕がコップ一杯の牛乳を差し出すと、幼女はコップを両手でつかみ、満たされた牛乳を半分だけ飲んだ。

「もういらない」

僕が飲む羽目になった。


夕飯にお粥を作った。おかゆの良いところは、栄養があり、消化も良く、全年齢対応食だと言うことだ。つまりR指定がいらない。

「おかゆ、刻み昆布を添えて、でございます」

「いただきます」

幼女はお粥を飲み干した。鼻の下にくっついた昆布が髭の様だ。

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