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レンタル幼女  作者: Ln_Metal
10/15

お風呂

家に帰ってきた。

手洗いうがいをして、湯船にお湯を張る。

「一緒に入りましょう」

幼女からお風呂に誘って…いや、僕の「娘」なのだからごく自然な行為である。

二人ともお湯を浴びてから体を洗う。幼女にかけるお湯は少しぬるくしておいた。

「アーサー、髪の毛洗って」

石けんを手に取り、幼女の髪の毛に擦り付け、泡立てた。

「頭皮に爪を立てないで、指の腹で揉むように洗って」

僕はそんな洗い方をしたことはない。さすがは女の子だ。

仰せの通りに指の腹で頭頂部を揉む。同じ要領で、今度は長い髪全体も泡で揉むように洗った。腰まで伸びた髪を全て泡で埋め尽くすのに時間がかかった。

「姫さま、綺麗な御髪ですね」

「見ての通りよ、ガーサー」

「もう一度言っておく。アーサーだ」

「アワダテテ・ガーサー…」

呪文のように幼女は呟いた。


幼女の髪をお湯で洗い流すと、自分の頭を洗う。1/8の時間で済んだ。

僕はついでに自分の体をスポンジで洗った。その間幼女は自分の体を、半分の大きさのスポンジで洗っていた。

「背中」

幼女から小さなスポンジを受け取り、小さな背中を擦る。お湯で流すと、湯が玉の様に弾ける。


幼女を湯船に入れる。

ただし、幼女はお風呂の深さよりも背が低いので、自分が先に座り、膝の上に幼女を乗せる。

「100数えましょう」

「いーち」「一」

「にーい」「二」

「ひゃく!」「百」

数え終え、僕が立ち上がると

幼女は木の枝にまたがっていた。

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