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次の依頼

今回は永愛視点で進みます!


探偵社メンツ(探偵社はシェアハウス)

(ハカナ) 久遠(クオン) クール·····27

清水(シミズ) 琥珀(コハク)コミュ力高·····27

↑↑↑2人はバディ。久遠を琥珀がフォローする

清水(シミズ) 永愛(エマ)コハクの妹·····24

(ヒイラギ) 笑舞(エマ) ホワホワ·····24

↑↑↑2人はバディ。エマエマコンビ

ーあなた達をアイシテルカラ··········ー

「永愛。愛してる。」

「お母さん·····?」

違う。

お母さんじゃない。

やめて、近づかないで·····。

彼女の左手にはナイフ。

右手には·····お兄ちゃんの首。

愛してる愛してる愛してる愛してるアイシテルアイシテル

まるで壊れた人形のように繰り返す女。

アイシテルヨエマ。


「はっ。」

また夢だ。

私·····清水永愛が見る夢は見知らぬ女が兄の首を持って殺そうとしてくる夢。

「おはよう··········。」

「おはよう笑舞。調子大丈夫?」

「あ·····永愛。うん大丈夫·····。」

「朝ごはん私たちの分作っちゃうね。多分久遠さんと琥珀さんは遅いと思うから·····。食べれそう?ライスプディングとかにしようか?」

「ううん。食べれるよ。」

静かな時間

キッチンからは美味しそうな匂い。

「今日はあの子の依頼よね?」

「うん!そうだよ。はい!出来た。食べよ!」

「「いただきます。」」

相変わらず笑舞のご飯は美味しい。

今日もあの夢を忘れられる。

「うまーい!」

そう言うと彼女(あいぼう)は嬉しそうに笑った。

「よしっ。片付けてあとのお二人のご飯作りますか!」

「ああ待って!お皿は私が片付けるよ!」

少し困惑した顔のあと笑って

「うん。じゃあお願いしようかな?」

2人でキッチンに立つ。

「今回の依頼終わったら何買おう?」

「私は可愛いシュシュが欲しいな〜。」

「私は靴!ランニング用。」

「永愛は運動すごいもんね!羨ましい·····。」

「笑舞は勉強がすごいじゃん!」

「お互いすごいってことでいいだろ?」

「あっお兄ちゃんおは!」

「琥珀さんおはようございます!」

「おはよ。久遠起こすか?」

「まだもうちょっと大丈夫ですよ。」

「おう。了解。」

「·····おはよう。」

「久遠、おはよう。」

「おはようございます久遠さん。」

「おはです!」

「もう朝ごはん出来ますよ。食べれそうですか?」

「あぁ食べれるよ。」

2人に朝ごはんを出す笑舞。

私は今回の依頼人の資料を取り出した。

「笑舞ー。先見てていい?」

「いいよー。私は見たから。」

「早っ!」

【相談者·····笛波(フエナミ) (カナエ)

年齢·····20

夢の内容·····母親にゴミ箱に捨てられる

悩み·····母親に会うのが怖い。人が怖い。】

「女性か?」

「ううん男性。」

お兄ちゃんが聞いてくる。

「名前だけだと女性っぽいよね。」

「今日会うの楽しみだね。」

笑舞も会話に混ざってくる。

「何飲む?」

「私はホットミルク!」

「子供かよw俺はカフェオレ。」

「僕は紅茶。」

「了解です!」




ピンポーン♪

「誰ですかね〜?」

「俺見てくる。」

「はーい。」

お兄ちゃんが見に行く。

ガチャ

知ってる人らしい。

「みんな〜元気〜?」

「ママかよ。」

「うん母さんだった。」

「清香さんどうも。」

「何飲みます?」

「ごめんね〜気いつかってもらっちゃって·····。」

とか言いつつ普通にソファに座るママ。

「あー笑舞ちゃんこれ。持ってきたのよ〜。」

「わ〜!これ人気店のダックワーズじゃないですか?!」

「そうなのよ〜たまたま買えてね〜!みんなにもあげようと思って来たのよ〜。」

「いただきます!」

笑舞はダックワーズを大事にしまい代わりに来客用のお菓子を取り出す。

フロランタンだ。

「ま〜美味しそうなフロランタンね!!笑舞ちゃんってホントにセンスがいいわぁ。久遠くんも相変わらずイケメンだし〜。」

「久遠に振るな。戸惑ってるだろうが。」

「本当の事を言ったまでよ?」

久遠さんは固まっている。

「もううちの2人が迷惑かけてないか心配でね〜。」

いつもその理由で来る。

「いつも2人に助けられてます。」

「そうですよ〜!今日も片付け手伝ってもらって〜」

「本当?良かったわ〜。本当に2人はいい子に恵まれたわね〜!」

「まあね。」

夢の事が引っかかって上手くママと喋れないのがいつもの私。

1時間ぐらい笑舞と久遠さんに絡んだあとママは帰っていった。

「嵐のような人だな·····。」

「ごめんな久遠。疲れてないか?笑舞も。」

「あぁ大丈夫だ。」

「私も大丈夫ですよ!面白い方ですよね。」

「面白いというか·····。」

子供からしたらただのうるさいおばさんだ。

「大変!もう依頼人が来ちゃう!」

「本当じゃん!」

「じゃあ俺らはどっか行くわー。」

「頑張って。」




ピンポーン♪

「どうぞ〜。」

背の高い久遠さんにも劣らないぐらいのイケメンが入ってきた。

ソファに座ってもらったあと2人で名刺を取り出す。

「今回担当します柊 笑舞と。」

「清水 永愛です。」

「僕は笛波 叶です。」

「早速ですけどお話いいですか?」

「夢はずっと小さいころから見続けています。

でも見ない日もあります。

夢の中では僕はぬいぐるみで女性の服を着せられているんです。

そして体を引き裂かれて捨てられるんです。」

「お母様に捨てられると聞きましたがそうですか?」

「はい。実家暮らしで毎日会うのですが怖くて·····。」

「差し支えなければお母様の名前を教えてください。」

笛波(フエナミ) 章子(ショウコ)です。」

「ありがとうございます。では次の日程を決めましょう。」



「お母さんか·····。」

笑舞が呟く。

「今回の案件大丈夫?なんならお兄ちゃんとやるよ?」

「全然大丈夫だよ!」

「終わった?」

「はい!」

「久遠さんみたいなイケメンだった。」

「あー色素薄い系の。」

「僕って色素薄い系なの?」

「うん。」

「母親が絡んでそうな感じでした!」

「それ笑舞大丈夫?」

「大丈夫です!!」

「私たちは明日風見さんとこだね。」

「そうだね!」

「頑張れよ。」

「「はーい!」」




今日の夢も明日の夢も変わらない。

でもそれは依頼者も同じ。

私たちはそんな人を助ける夢探偵。

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