2、ステータスと初クエスト
僕は自分とこの少女のステータスを確認する。
名前:ソラ Lv1
職業:魔物使い
HP21/21 MP12/12
攻撃:16~14(鞭) 13(短剣) 敏捷:14 精神:6
防御:17 器用:10 運:32
知力:8
スキル:<使役Lv1><鞭術Lv1><短剣術Lv1><幸運>
使役モンスター(1/4):ドリアード
名前:シル Lv1
種族:ドリアード(ユニーク)
契約者:ソラ
HP83/83 MP120/120
攻撃:13 敏捷:15 精神:23
防御:31 器用:19 運:17
知力:21
スキル:<樹魔法Lv1><育樹Lv1><再生Lv1><鞭術Lv1><幸運><森の守護者>
「シルって言うんだね。これからよろしく」
「ララ~ラララ♪」
シルは喜んでくるくる回った。
あまりにも可愛い過ぎて、シルを抱き締めてしまう所だった。
僕はシルを連れて、街の外にある森の中に入る。
目的はもちろん可愛いモンスターをテイムすることなんだけど。
「来るなぁぁ!」
僕は鞭を降るって、虫型モンスターに攻撃する。
この森に入ってから、可愛いモンスターどころかずっと虫型モンスターに遭遇している。
僕とシルは虫型モンスターと闘い、ときには逃走しながら森の中を駆け巡る。
「うううぅぅぅ。もう、この森はやだよ」
「ラララ」
「ありがとう、シル」
落ち込む僕をシルが優しく慰めてくれる。
僕はこの森をさっさと出ようと再び歩き出して辿り着いたのは花畑だった。
「ラララ~♪ララ~♪」
「凄く綺麗だ」
「ふふふふ、ここに人が来るなんて何年ぶりだろう」
振り返るとお婆さんが1人立っていた。
「大変お疲れでしょう。私の家で休んで行ってください」
僕の目の前に赤色のプレートが出現する。
クエスト《受け継がれる物》
プレートの下にはYes/Noの2つの表示があり、僕はYesを押す。
「では、こちらです」
お婆さんの案内で僕とシルは花畑の中を歩いていくと大きな湖があり、その近くに小さな家が一つだけ建っている。
家の中に入ると僕とシルは椅子に座らせられ、お婆さんは何かを持ってやって来る。
「どうぞ。そちらの子にはこれね」
僕とシルの前には赤い液体の入ったコップが置かれる。
「美味しい!凄く美味しいです!」
「ララ~ラララ♪ラララララ~♪」
「よければ作り方をお教えしましょうか?」
「いいんですか!」
「えぇ、いいですとも」
お婆さんと一緒にキッチンに行く。
お婆さんは、大量のベリー系の果物とハチミツに牛乳を取り出す。
「作り方は簡単です。まずはこのワイルドベリーを鍋で煮詰め、実を潰しジャムを作ります。
次にミルクを温めます。温まったら、ジャムを加えてひと混ぜして最後にハチミツを入れれば、ハニージャムミルクの完成です」
ポンという音と共に、ジュースはあっという間に出来る。
僕もやって見て、何度か失敗したがジュースを1つ作ることが出来た。
「シル、これあげるね」
「ララ」
「どう?美味しい?」
「ラララララ~~♪」
シルは笑顔で歌いながらくるくる回る。
シルがとても喜んでくれて僕も嬉しかった。
クエスト《受け継がれる物》を達成。
【簡易調理器具】、【ハニージャムミルクのレシピ】、【ワイルドベリーのジャムのレシピ】、【ハニージャムミルク】×5を入手しました。
「あなた達は仲がいいわね。昔を思い出すわ」
「お婆さんも魔物使いだったんですか?」
「そうよ。昔、あの子達と一緒にいっぱい冒険をしたのよ。懐かしいわね」
その時、僕の目の前にまた赤いプレートが出現する。
クエスト《受け継がれる物 2》
僕は迷わず受ける。
「私の使っていた装備をあなたにあげたかったけど、無くなってしまったのよね」
そう言って、お婆さんは悲しそうな顔をする。
「何があったんですか?」
「私が出掛けていた時に湖の魔物が、私の装備を入れていた箱を盗んでいってしまったのよ。
あの箱の中には私の大事な宝物も入っていたからね」
「なら、僕達が取り返します」
「本当にいいのかい?」
「任せて下さい!」