望みを叶えれば
2014年のある日
「やめろ!やっと出てきたのにもう終わりなんていやだ!」
とあるヤツが言った。
「仕方がないだろもう終わりだ」
と彼は言ってとあるやつを塗り替えてしまった。
「これでようやく私の時代だ」
嬉しそうに彼が言った。
しばらく経ったある時
「もうあなたも限界ね」
多趣味な女が言う。
「なんだと俺はまだまだやれる!」
「見てみなさい、この人々の苦しみを、もう限界だわ」
「くそっ」
そうして、女は彼を塗り替える。
「人々のためだからしかたがないのよ」といって。
しかし間もなくすると
「ようやく私の出番か」
偉そうな男がやってきた。
「今年は少し遅いのね」
「あぁ。人々があまり強く望まなかったからな、まぁいいさ私は他のやつと違って甘くないからなすぐに望みなど叶えんぞ」
「あなたは毎年そうよね」
この言葉を最後に女は男に塗り替えられてしまった。
2014年、春
「春って嫌だよなぁー、こんな中途半端な暖かさならいっそのこと早く夏になってほしいよ」
町を歩く青年が言った。
2014年、夏
「夏は嫌いだよ。暑すぎるよ。あーあ、なんでこんなに暑いんだ。早く涼しくなんねーかなぁ」
通学の列車の中で男が呟く。
2014年、秋
「最近は中途半端に寒いねぇ。何着るか困っちゃうわ。寒くなるならなるで、はっきりしてほしいねー」
主婦同士が世間話をしている。
2014年、冬
「冬はやだわー、寒いしなにせ長いからね、部活も外でできないし、嫌なことだらけだ」
部活帰りの高校生が言った。
「人間は不思議だ。あれがいい、これがいい、こうなればいい、などと願うのにいざそうなるとまたその悪いところを見つけあーがいい、こーがいいといい始める」とある男が言う。
「ほんとだよ。俺らの気配りがまるで無駄じゃねぇか」彼が言った。
「そうよね、わざわざ人々の願いを叶えてやってるのに文句ばっかり」多趣味な女が続けた。
「もう皆いっそのことこんな気配りはやめようではないか」偉そうな男が将軍のような口振りで言った。
「それはそれでありかもな」春、夏、秋、冬、春夏秋冬が口をあわせて、うなずきながら言ったのであった。
初めて小説を書いてみました!
下手くそな上、読みにくくてごめんなさい。
楽しんでいただけたら幸いです!