⑧おじさんの会いたい人
本日全話アップします
俺はライブ会場に案内されたリハーサルが行われるのを待っている。
もうライブを始めれる状態なので作業しているスタッフは居ない。
リハーサルのは本番より7割くらいの力でやっている印象。
「このアンプはギターの音が伸びるからエアーギターの振り入れよう」
この会場でベストなパフォーマンスする為にリラックスしながら調整しているように見えた。
本番よりもチームワークと言うか仲の良さが引き立って見えた。
リハーサル後は報酬のチェキ撮影とサインを貰い裏口から入場ゲートに向かう。
ミサに連絡しようかなと考えると
「トモさん?」
「はい?」
見知らぬ男性から声を掛けられた。
「自分トモさんのブログ読んでます!
観光とかライブとかチェキ会の様子とかすんげー面白いっす!」
「あ、ありがとう」
意外とブログを読まれている事は知っているけどコメントも少ないし面と向かって褒められるとどうリアクションして良いかわからない。
「しかし太い腕ッスね!
ルカちゃん達が思わずぶら下がるのも納得です。
元リーマンってマジっすか?
コツあるんすか?」
マシンガンみたいに質問されて戸惑う。
「元サラリーマンは本当だよ
従兄弟にプロレスラー居るからアドバイスは貰ったよ」
「マジで?誰ですか?」
「ZIPANGプロレスのタイキ知ってる?」
「もちろんッス!自分ZIPANGファンでトモさんのブログでプ女子いるって知って見に来たんすよ!
ランチェキも買ったんす!
新実装された二の腕チェキ手に入れたんですよ」
マシンガンが止まらない。
まさかここで自分の写ったチェキに出会うとは⋯⋯。
「もし良かったらぶら下がっていいすか?
撮影会でルカちゃんの話のネタになるし」
自分はズルでシェリータウンと交流を持ってしまった後ろめたさからついOKしてしまった。
まさかそれが俺の撮影会になるとは⋯⋯。
入場が開始されたことで解放されたけどたった20分がこんなに長く感じるとは普段からしているシェリータウンはすごいんだな。
ライブが始まる
リハーサルを観ていたからより良いステージにしようとファンに楽しんでもらおうと言う熱意を感じた。
ツアーのライブは3回目セットリストは同じだけど別物で興奮しながらサイリュームを振るう。
最後の曲【デコボココースター】でメンバー全員が俺を見たいかがしたけど気の所為だろう。
「この曲は撮影会OKです!キレイに撮影して拡散してね」とカレン
最初に聞いて涙を流して以来お気に入りの曲!
しかも撮影OKってテンションあがる!
曲の間奏中にリックんの腕にぶら下がろうとしてリックんが逃げる演出はオレへのオマージュ?
ライブが終了してチェキ撮影会の準備に移っている。
報酬で撮影を完了しているがこの場に居ないと勘ぐる人も居るだろうから開始したら動き回って誤魔化すつもりだ。
「トモさん先程はありがとうございました」
「今度あたしも撮影して下さい♪」
多くの若者に声を掛けられた。
「機会があればね」
そう言って誤魔化したのだがこの発言は湾曲された上拡散されツアーの間、撮影を頼まれつづけるとは思ってなかった⋯⋯。
肉体的より精神的に疲れ、布教活動する気分では無くなったのでホテルへ
「ミサの顔が見たい」