⑥おじさん名古屋へ
「名古屋のエステに行く予定だったし
トモトモはライブに名古屋行くでしょ?なら一緒に行こうかなって待っていたの〜」
昨日キスだけで別れたのは恋人になったから落ち着いたのかなと思ったら元々名古屋に行く予定だったからか!
「一緒に行けるのは嬉しいけど連絡しようよ
俺50代だよ驚きすぎると心臓止まるよ」
「ゴメンナサイ
そこまで気が回らなかった…
サプライズみたいに軽く考えてた…
トモトモの心臓の為にもうしないよ」
軽く考えてたサプライズと今までのストーカー行為の違い俺にはわからないんだが!
「トモトモはチケット買ってる?」
「平日は予約なしで買えるからまだだよ」
「驚かせたし私が出すね」
窓口に行くミサ
数分後項垂れて戻って来る
「ゴメン個室取れなかった……でもグリーン席はとれたから♡」
「お前個室とれたら俺に何するつもりだったんだよ!?」
ミサはニッコリ微笑むと何も答えない。
怖いよ!彼女にしても怖いんですけど!!
でもカワイイと思える自分も怖い!
そんなこんなで新幹線で名古屋へ
ミサは本当に俺がライブを楽しむ間エステに行くらしい口実かと思ってた。
「言わなかった?私は推し活には理解あるって
コンカフェの客層はヲタク寄りの方多いし推し活の邪魔は絶対しないよ♡」
「それは本当にありがたい!
ミサが推しと私どっちが大切なんて言おうものなら即別れたよ」
「えへへ、いい女でしょ?」
「自分で言うか」と頭を撫でる。
欠伸をするミサ、何でも駅に来るまでお店にいたそうだ。
名古屋について楽しめないのは良くないから寝るように進めオデコにキスをした。
名古屋に到着すると泊まる予定のホテルへ
チェックインはお昼の12時だけど荷物だけは預かってもらえると確認済み。
ミサも泊まるので部屋があるかの確認する目的もある。
「12時チェックイン予定のトモですけど荷物預かって貰いに来ました。
それと急遽連れも来てしまって空いているならツインに変更したいんですけど
ダメなら料金はちゃんと支払うので同じ部屋にしてもらえませんか?」
ホテルマンは適切な対応で荷物を預かり、ツインの変更にも対応してくれた。
心置きなくミサと観光を楽しめると出掛けた。
先ずは名古屋城へ
美しい外観に中は所々に歴史を感じ来て良かったと大満足する。
天守閣に登るとミサの様子がおかしい。
「もしかして高い所怖いの?」
「…うん」
「高い所はさミサに何もしないんだよ
何の危険も無いんだよ俺も居るし景色を楽しみなよ」
肩を抱いて2人で景色を見ると心なしか震えが小さくなった。
その後、事前に調べた観光地ミサと巡り御当地グルメを堪能し大満足だったのだが撮影した写真ほぼミサだった……。
自分が思うより美人な彼女とのデートに浮かれていた様だ……
「トモトモは私が大好き何だね♡」
落ち込む俺を見るミサは何故か嬉しそうだった。
買い物したりして13時を回った頃ホテルにチェックインしてから各々の予定の為に別れた。