表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

②おじさんの初ライブ

完結保証全10話!

明日から更新20時

 時が進み、初めてのライブ。

 全国ツアーの初日は、俺の地元、横浜だった。 だから観光はカットして、これまでの俺の自己紹介で済ませたのだ。


 緊張の中迎えたシェリータウンのパフォーマンスは、想像を遥かに超えていた。

 両親が亡くなって以来、心の奥底にずっと蓋をしてきた「愛」や「情熱」が、彼らの歌声と踊りによって、堰を切ったように溢れ出した。

 俺はただ圧倒され、口を開けたまま立ち尽くし、やがて頬を伝う熱い涙拭わずにいた。周りのファンほど熱狂的なリアクションは取れなかったが、その胸の奥には、確かに揺るぎない感動が満ちていた。

 その感動を胸に、俺はチェキ撮影会の列へと向かった。


 先行物販で購入したのはプロデューサ兼メンバーの【リックん】

 彼は人気ハードロックバンド【くさび】でセカンドヴォーカルとギター、一部楽曲担当していたが音楽性の違いで脱退しハーレムアイドルユニットを結成した。

 色々ツッコミどころ多いけど素敵な音楽をありがとうと伝えたくて選んだ。


 もう1人は【シオ】ちゃんだ。

 彼女は柔道でオリンピックを狙える逸材とルックスで話題になっていたが怪我で引退し芸能界にスカウトされてシェリータウン入りした。

 俺は箱推しなのでガールフレンドは誰と撮影しても良かったがSNSで1番フォロワー少ないから行列も短いかなと

 ほら、この後布教活動するしね。


 そんな事考えていたら俺の番になった。

 チェキ券をカメラマンさんに渡し


「ヨロシクお願いします!」


 初対面だし敬意を込めてリックんに一礼する。


「初見さんかな?ヨロシク〜どんなポーズとる?」


「ファイティングポーズでお願いします」


パシャリと撮影されカメラマンからチェキを渡される。


「シェリータウンのおかげで前向きになれました!

一生推すのでメンバーに手を出して問題起こさないで下さい」


 リックんは苦笑いして


「出さねぇよ!異性とし見てねぇし妹分だからね」


 笑顔でありがとうございましたと伝え一礼してその場を後にした。


 ライブで疲れている中のファンサービスだし短く簡潔に気持ちを伝えられたと思う。

 正直話したいことはいっぱいあるけど全国ツアー全部行くし会話する機会はまだあるし焦らない。


 次は【シオ】ちゃんの列へ

 最後尾の人はシオ最後尾ってパネルを持っているのでわかりやすかった。

 俺にビクッとする人からパネルを受け取りブログ用に撮影。

 すぐ後に人が来たのでパネルを渡した。

 予想通りと言ったら失礼かも知れないが順番はすぐ回ってきた。


 さっきと同じようにチェキ券を渡したら


「シオさんに触れないように気をつけて下さい」


 と言われた。

 彼女への配慮とマナーを守りましょうって事かと理解した。

 挨拶して一礼する。


「大きくて鍛えてますね、何か道に入ってます?」


 道?ああ柔道とか剣道の事かな?


「茶道を少々、うちの流派は茶戦もあるので」


 当時茶道は特権階級の嗜みだったので要人を守るため開発されたのが【茶戦】狭い茶室で捕縛術である。


「茶戦?あれか捕縛術?それよりポーズどうする?」


「考えて…「じゃあシオが決めるね!」」


 食い気味に言ってから両手で力こぶを込めるポーズをした。

 言われたままポーズをとるとシオちゃんがぶら下がり「撮って」カメラマンがパシャリ。

 止めろよスタッフ!お触り禁止じゃないのか!?

 そう思いつつ写真を受け取ろうとカメラマンに向かおうとすると


「焦らないでハッキリ写るまでお話できますよ」


 とニッコリ、これが噂に聞く


「神対応ってやつですか?」


「普通だよ普通〜シオの列短いから余裕あるだけだよー」


「なんか嬉しいです!またチェキ券買います!全国ツアー頑張って下さい!」


 チェキがくっきりしたので一礼してその場を後にした。

 チェキ撮影会を経験して1枚3500円もするのにファンが何度も撮影する理由が分かった気がした。

 それと1番列が短いの【ルカ】ちゃんだった。

 SNS歴が長いからフォロワーが多かっただけで実際の人気は少ないのかな?

 今の活動と=じゃないんだね。

 次は【カレン】ちゃんか【クルミ】ちゃんのどちらかにして【ルカちゃん】は確定かな?

お読み頂いてありがとうございます

気に入って貰えたらブックマークや評価、感想をお願いします

番外編の意欲に繋がります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ