番外編①おじさん世間の狭さを知る
本篇は完結しましたが番外編をはじめます。
不定期更新です。
武道館ライブの終了後リックんチェキ撮影後もメンバーと撮影しミサを彼女と紹介すると祝福された。
「トモさん2人ともおめでとうございます
ご無沙汰ですオーナー」
「レンレン久し振り〜♪」
2人は軽くハグしてキャッキャしている。
「えっ、2人は知り合い?」
「レンレンはね短い間だけど東京のお店で働いていたんだよね」
「本当に短い間ですけどお世話になりました」
深々とお辞儀する。
「ミサ聞いてないんだけど?」
「彼女コンカフェで働いていたの公表してないしトモトモそれ知っても意味ないでしょ?
シェリータウンは推す対象なんだから」
「そりゃそうだけどミサと繋がりあるなら【世間は狭いな】とか思えるじゃん!」
長話も出来ないので俺達でカレンを挟んでピースサインでパシャリ。
「オーナーあとでお話聞かせてね〜」
「うんレンレンまたねぇ〜」
★
クルミの列に並び
「カレンちゃんと知り合いとか驚いたよ」
「コンカフェは昼夜営業もあるし若手のタレントさんがバイトしやすい環境ではあるんだよね
私がそう言う夢を応援したい気持ちあるし」
「ミサは立派経営者だね」
頭をなでると嬉しそうに微笑む。
順番が回ってくると
「クルミ、この人がアナタがお手本とすべき【ミッサーラ】さんよ」
クルミの担当マネージャーの【さくら】が何故かミサを紹介する。
「お噂はかねがねお会い出来て嬉しいです!
トモさんの彼女なんて世間は狭いんですね♡」
「知らないワードが沢山なんだが説明してくれないの?」
混乱する俺を余所にミサがポーズを決め撮影終了。
その後さくらマネージャーがミサと連絡先交換していたのだが
「誰が止めろよ!同性だけどナンパ行為と変わらんやん!」
いつもの如く無視される俺⋯⋯。
★
シオの列に並び
「聞かれる前に言うけどさ
私コスプレイヤーしながらタレント活動していた事あるのね」
コスプレ資金の為コンカフェで働いていた話は聞いたがタレント活動は初耳だった。
「活動していたの十年とちょっと前かな?
【ミッサーラ】って聞いたこと無い?」
その頃は両親が亡くなり仕事に逃げていた時期だからTV番組とか見ていなかったので知らなかった。
「あの頃は自分のお店持ちたくて来る仕事は何でも受けていたから、あの時の熱狂的ファンは未だにあんな感じ♡」
「芸能人だったんだ」
「そうだけど一生やる仕事とは思ってなかったし当時は全力でやっていたけど⋯⋯
元タレントとか関係無しにトモトモとお付き合いしたし言いそびれていたの」
それを聞いてだからキレイなんだくらいにしか思わなかった。
いや、後で検索しようwww
写真集とか出てたらプレミア価格でも購入しよう(笑)
順番が回ってきて
「トモさんとお姉さんおめでとうございます!
でどんなポーズします?」
俺達が挟んでピースサインのチェキを撮影。
クッキリ映るまで例の如く会話。
「ママに聞いたんですけどシオ、トモさんのご両親のお葬式行っていたんですよ」
「そうなの?」
「ママがトモさんのママと同じ流派で面識あったみたいです」
「だから【茶戦】知っていたんだ」
「はい、その話知って、ちょっと運命感じましたwww」
「私は20年以上だから!運命の相手はわ・た・し!!」
「運命の人はミサだから変なマウントとるなよ!」
俺に関しては未だに暴走するので退散する。
★
最後はルカの列なのだがチラチラ見える人物に顔を合わせたくないな⋯⋯。
「ユウ兄、こんな美人の彼女居るなんて何で隠していたんだよ!」
この人物は従兄弟のZIPANGプロレスのタイキ。
俺を見るなりヘッドロックを仕掛けてきた。
脇腹にパンチして逃れる。
「居るとは言った!信じなかったのはチビだろ!」
「1センチだけデカいだけでマウントとるなや!」
そんな争いをミサはハラハラ
「最前列〜!!!プロレスラー同士の戦い!!
いくら支払えば良いですか〜!!!」
ルカは大興奮していた。
「俺はプロレスラーじゃないし!
何でタイキがいるんだよ!?」
「トモさん武道館は特別な舞台です!
だから特別なぶら下がりチェキ要員を自腹で呼びました!」
「理由になってない!」
「親戚のタイキさん居たらトモさんとバトルするかなと」
「特別な舞台とか関係なく私利私欲だよな!
止めろよスタッフ!」
目を逸らすスタッフ達。
ルカにミサが近付き
「ルカさんご無沙汰してます」と頭を下げる。
「あーっ映画で共演した⋯ミサさんだよね?」
「ルカちゃんとも知り合いなの?
それより映画のタイトル教えてくれませんか!?」
女優ミサ何が何でも観たい!
時間も押しているのでポーズをと言われタイキが勝手に自分の腕にミサをぶら下げ俺はルカ。
言い合いするのも迷惑なのでタイキとトモに両手に力こぶを強調するポーズをすると
タイキの右腕にクルミのマネージャーのさくらがぶら下がり俺の左腕には大村チーフマネージャーがぶら下がった。
「なんでだよ!大村チーフあなたは止める立場だろ!?」
拝啓天国の両親様
友作は元気に恋に推し活に励んで居ます。
シェリータウンのチェキ撮影会は相変わらずカオスです。
この話は最終回に載せようかなと考えたけど没にした話です。
シェリータウンの彼女達の活躍を描けなかったので考えたのですがラストぶち壊すのでやめました(笑)




