表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/27

4.魔

ずっとずっと昔、この世界には魔獣と言われる生き物や、魔王がいたらしい。






人々は武力や魔法で対抗していたが、打ち倒す事は叶わず、疲弊していった。






対抗策として魔王を討つべく、召喚されたのが勇者と聖女だ。






人々の願いは叶い、勇者は魔王を打倒し、聖女は世界に満ちていた瘴気や狂暴化した魔獣を浄化した。


めでたしめでたし。






どこのおとぎ話だよ!


と言いたくもなるが、昔はそれが日常だったらしい。






その勇者と聖女というのが、平坦な顔でこけしに似ている顔だった。


召喚されちゃったの、おかめ顔の日本人じゃない?と思ってしまうのは私だけではないだろう。






そして、魔王は前世でいうアイドル並みのイケメン様だったようなのだ。






そういうわけでかこの世界では、

平坦顔がイケメンとされ、ギョロリとした大きな目や、彫りの深い顔は不細工とされ、忌避されるいわれだ。





納得は出来ないけど、まあそれがこの世界の基準ならば、受け入れるしかあるまい






私はそのおとぎ話云々よりも、この世界に召喚魔法があったことに驚いた!


なんとも中二病心をくすぐるワードが出てきたではないか!






異世界転生といえば魔法






誰もが一度は憧れるだろうファイアーボールや回復魔法を想像し歓喜した。


母にたずねてみれば、現実はそう甘くなかったが。






いわく、魔法はお貴族様しか使えない。

というものだった。


ごくごく稀に平民でも使えるらしいが。






泣いた。

泣いたわ。

コンチクショウ






確かに、村の住人も誰一人として魔法を使っているところを見たことなかった。


時代が進むにつれ、魔法を使う者がいなくなり、魔法使いさんはどんどん数を減らしていったそうな。






なので、お貴族様が魔法を使えたとしても、今の時代は殆ど無意味なものだという。


指先に小さな火が灯る、手からコップ一杯の水が出せる程度。






再び夢は砕け散った。


泣いた。

泣いたわ。

コンチクショウ






しかし魔法を使えない代わりに魔石と言うものが存在する。


微弱な魔力でも使える魔導具はどんどん開発されていった。


食材を冷やせる箱や、スイッチ一つで洗濯が出来る魔導具。前世でいうところの電化製品のごとく、市民の生活には魔導具が広く使われている。






要は電気の代わりに魔石が使われるようになったのだ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ