11 .欲
レオンからどぞ
非番開けの訓練中に早速アレクに捕まった。
「そういえばレオン、昨日朝帰りしてなかった?」
ギクリ
「そんなわけ無いだろ」
「えー?まあ、レオンもたまにはガオガオしたくなる日もあるか。」
「おい、ふざけたこと言ってないでしっかり訓練しろ」
「キャーこわいこわい」
朝まで彼女と居た事は、別に隠すことでもなかったが、、、
変に誤解されて、二人の仲を俺が邪魔したら良くない
彼女はアレクの事が気になってる様だしな
違うか…
単に言いたくなかっただけだ
俺にとっては、彼女との幸せな時間だった
誰にも知らせたくない
良い思い出として心にとめておきたい
また明日から早朝の巡回だ。
彼女に会えると思うと、一層訓練に打ち込めた。
それからは、巡回と称して毎朝彼女に会いに行く日々を過ごした。
別に彼女の家の前を通ったからといって、何かあるわけでもない。
ただ俺が、去り際に、窓際の彼女を盗み見ているだけだ。
思い違いでなければ、少しは仲良くなれたかもしれない。
しかし、少し話をした程度の俺が、馴れ馴れしく声なんかけたら気味悪がられるのが目に見えている。
それに、、、
毎日見ていると知られたら恐怖だろう
ストーカーと言われても可笑しくはない。
いや、大丈夫だ。
俺は騎士だ。街の治安維持のために、ただ巡回しているだけだ。
心の中で必死に言い訳をする一方で、
自分に気づいて欲しい
自分を見つけてほしい
と思う様になっていた。
抑え込んだ、この想いをどうすればいいのか分からなかった




