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プロローグ

「あっ」

「えっ、何かあった?」

自室に戻りながら妊娠検査薬の結果を見た私が思わず漏らした声に、私の部屋で学校の宿題をしていた祐くんが少しビックリして駆け寄ってくる。


私が持っている物が何であるのか分かっている祐くんが結果を覗き込んだ後、目をまんまるくして私の顔をじっと見つめるが何も言わない。多分、何を言えばいいのか分からないのだと思う。

私を見つめたまま動かなくなった祐くんに『喜んでいいんだよ』という想いを込めて優しく微笑んでみた。

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