プロローグ
( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
風が、ひとつ吹いた。
「きっと、風も俺を応援しているんだな！ 頑張るぞー！！ 」
＿＿＿＿ある男の子が、坂道を登りながら、元気よく笑顔を見せた。
『 これは、ある、戦士たちの物語である。
その戦士たちには名前がある。それは……
「カラフルレンジャー！ レッド！！」
「カラフルレンジャー！ ブルー！！」
「カラフルレンジャー！ イエロー！！」
「カラフルレンジャー！ ピンク！！」
「カラフルレンジャー！ グリーン！！」
世界の平和を守る、カラフルレンジャーたちだったのだ！
今日も、平和を守る時がきた 』
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遡るほど一カ月前。
ここは、スケルト国のミファル。
そのミファルのど真ん中には、
一軒家があった。
その家の普通じゃない所は、家の外見だった。
レッドカラーのドア。
ブルーカラーの屋根。
イエローカラーの水玉模様。
ピンクカラーの壁。
グリーンカラーの立札。
そのグリーンカラーの立札に書かれた言葉は……
ワン、カラフルレンジャー観賞中。邪魔すんな。
と、白い色で書かれていた。
瞬間、家から、耳が壊れるほどの声が聞こえてきた。
「うおー！ カラフルレンジャーかっけー！！」
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俺の名前はワン。年頃の16歳だ。今ハマっているのは、
やっぱり「カラフルレンジャー」。
推しは、やっぱり「カラフルレンジャー、レッド！！」。
友達の「ナイン」は、カラフルレンジャーなんて観てる世代は
3〜6歳までだろって、カラフルレンジャーの話をするとき、
いつも笑われる。でも、話は聞いてくれる仲のいい親友だ。
最近では、一緒にカラフルレンジャーを観ている。
今のところのナインの推し(？）は、ブルーらしい。
そして何より俺の夢は……
スケルト軍隊に、入ることだ。
まあ、その中でも、戦い担当になりたい！
きっと、俺なら出来る？だろう。
ということで、俺の自己紹介は終わりだ！！
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「スケルト軍隊、隊員募集してないかなあ〜」
俺は、ナインの家に行った。
「あ？スケルト軍隊の公式サイト見ればわかる話だろ。
ボクは興味ないけどサ。」
ナインは言った。でもさー納得いかないんだよ。だって、その理由は………
「めんどくさいもん！！！」
「はあ？」
「だってさあ、ムダに打ち込む文字数多いじゃん。しかも、そんな
都合良く募集してるなんてことあったら宝くじ当たるのと一緒の確率だからね！
もしかしたらそれより低いかもじゃん！」
そんな都合がいい現実ではないことぐらい分かっている。
その理由を聞いたナインはため息をつきながら、
「じゃあ、諦めるの？ 諦めないの？ はっきりしろよ。」
と言った。ウ……それの言葉はきつい！こちとら分からんから来たんだけど。
ナインは何も教えてくれないのかな？
ワンはナインをチラッと見た。
ナインは、スマホを触っているだけだった。
……これは、答えるしかない、な。
「諦めないよ。絶対に。」
まあ、ここでウソをついても、なんの得にもならないし。
その直後、ナインがスマホを見ながら口を開いた。
「…そう言うと、思ったよ。」
「え？」
んー？どゆこと？IQ１の俺でも分からんことゆーなよな。
ナインがスマホをワンに見せつけた。
ワンは、その内容を目にして、びっくりした。え、これって……
「スケルト軍隊は、今、戦い担当を募集している。」
ワンは、この情報よりも、ナインの行動に目を丸くした。
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「うーん。どーしよーー。」
ワンが頭を抱えたのは、その10分後だった。
もう自分の家に戻っていて、カップラーメンを温めている途中でもあった。
募集されていたことは分かった。でも、見出ししか見ていないから、
内容は自分で見ることにした。さっそく目を通してみると、
「スケルト軍隊、「戦闘」を募集しています。応募期限 6月16日〜
6月20日まで 応募方法 封筒に応募の紙を入れて、ミネフォークの105番地の
ポストの中に入れてください。」と、書かれていた。
え？これしか書かれていない。もっと他にないの？
まあ、とりあえず応募しに行くか。
＿＿んーまず、応募の紙ってどこにあるの？？
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「ふうふう、こ、ここか……。はあ、はあ、」
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