表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/55

分かれと出会い 1

「よし、行くぞ。」

 避難用の地下通路を通り、本国へと戻る。

 その為に彼らは時間稼ぎをしてくれる。

 2人もそれを理解してくれて、自分達は避難用の通路へと降りた。

 地下通路はうっすらと明かりが灯り、状況はよく見える。

 そして、足元にはほんの少しだが、水が流れている。

 恐らく排水関係の施設でもあるのだろう。

 自分達は出口へ向かって歩き出した。

 敵が待ち伏せている可能性も考慮し、ルイから貰った新型の銃を用意し、前進する。

 暫くすると、上から銃声が響き渡って来た。

「……始まったな。」

「ああ、なら俺達は急いだ方が良いな。まだ先は長そうだ。」

 トマスの言う通りだ。

 いくらルイ達でもそこまで長くは持ちこたえられないだろう。

「シャル、大丈夫か?」

「ええ。問題無いわ。」

 いつだったか、マンホールの中でシャルは良い顔をしていなかった事がある。

 こういう所は苦手なのかと不安ではあったが、大丈夫なようだ。

 暫く進むと、横道があるのが見えた。

 水が流れている方向からただの休憩地点か、整備用の何かであることはすぐに分かった。

 だが、敵が潜んでいるとも限らない。

 自分はシャルとトマスに自分が横道を見張っておくから見張っている内に先に行くように指示を出した。

 先頭を歩いている自分が警戒をしておけば安全に渡れる。

 自分に危険はあるかもしれないが大丈夫だろう。

 この指示を出したときにシャルは良い顔をしていなかったが、文句は後で聞いてやろう。

 新型の銃を構え、横道に出る。

 そこには昔の整備員用のものであろうロッカーが並んでおり、すぐに行き止まりになっていた。

 自分はシャル達に安全である事を目で伝え、先に行くように指示をした。

 敵が隠れている可能性を考慮して、全員が通るまでは警戒しておく。

「ロイ!」

 シャルがもう大丈夫だと、早く来いと催促してくる。

 まぁ、警戒のし過ぎだったか。

 踵を返し、シャル達の元へ向かおうとする。

 その瞬間、ロッカーを開ける音と共に視界が奪われた。

「ぐっ!」

「ロイ!!」

「待て!危険だ!」

 どうやらロッカーの中に隠れていたようだ。

 音からして一人ではない。

 シャルは自分を助けようとしてくれたみたいだが、冷静なトマスに止められたようだ。

「シャル!」

 自分は新型の銃を投げた。

 これだけは敵の手に渡っては行けない。

「早く行け!自分なんかよりそれを届けろ!」

「でも!」

「ロイの言う通りだ!それに数的にも絶対に勝てない!逃げるぞ!」

 トマスがいてくれて良かったと本当に思う。

 もしいなければシャルも捕まっていたのだろうか。

 サーシェルには感謝しなければならない。

 そして、近くから銃声が聞こえる。

 どうやらこいつらも銃を持っていたようだ。

 音からして命中はしていないようだ。

「ちっ!」

 これだけはやりたく無かったが、仕方が無い。

 懐から威力を抑えめにした手榴弾を取り出す。

 実はクレアさんの真似をしたかったので色々試行錯誤していた。

 これはその試作品の一つだ。

 ピンを抜き、真上に投げる。

 手榴弾はすぐに爆発し、電気が消えたのが分かった。

 配線さえ切れればシャル達の方の電気は消える。

 これで銃で狙えなくなるだろう。

 しかし、予想外のことが起こった。

 少し、威力が強かったようだ。

 自分の視界を奪っていた敵が動揺したのか、目隠しが取れ、視界が戻る。

 そして、戻ってきた視界にまず写ったのは落ちてくる瓦礫だったのだ。

 なんとか逃げようとしたが、瓦礫に挟まれてしまった。

 そして、その時に頭を強く打ったようで段々と意識が無くなっていく。

(……無事に逃げられたかな。)

 何だかクレアさんの最後のようになったな。

 まぁ、死んではいないが。

 取り敢えずあの2人の無事を祈るばかりだ。

 そして、そのまま意識が落ちていった。

では、評価や感想ブックマーク等お待ちしてます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ