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進展 1

「で、何でこんなことになったんだ?」

「……何ででしょうね。」

 自分達はその後、あの男をルイに突き出した。

 そして、ルイが信頼の置ける警察に引き渡し、お婆さんから報酬を貰って、トマスの実家に戻ってきていた。

 ルイ曰く、銃を持っている下っ端の構成員を見たのは初めての事で、警戒を強めると言っていた。

 そして、次の日何処から情報を得たのかアナテル自治州の州知事が自分達に会いたいと言ってきた。

 ルイに聞いてみたところ、この州知事は異世界犯罪を信用して良いとのことだ。

 この州知事は国に対する忠誠心が高いので、信頼に値すると言っていた。

 なので、自分達は誘いに応じ、州庁に行くこととなった。

 一体どういった要件なのか分からず、恐る恐る訪れたのだが、まるで国賓かと思う程の待遇で招かれてしまった。

 今は昼食をご馳走になっている所だ。

 こんな豪華な料理、見たことが無い。

「どうしました?お口に合いませんでしたかな?」

「あぁいえ、こんな豪華な料理初めてで。」

 この人数にはまるで不釣り合いな長い机の先にはここの州長、アレクサンドル・バラノフがいた。

 正直、こういうのは苦手だ。

 シャルとトマスも流石に萎縮している。

「あー、バラノフさん。今回はどういったご要件で?」

「アレクサンドルで構いませんよ。いや何、今回異世界犯罪を解決してくださった貴方がたにせめてものお礼をと思ってね。」

 恐らくルイが引き渡した警察は州長直々の組織だったのだろう。

 それならば自分達の事が知れ渡っていてもおかしくはない。

「君達異世界研究所の噂は色々と聞いているよ。アナテルに来てくれて感謝する。今日はゆっくりして行ってくれ。」

「ありがとうございます。では、お言葉に甘えるとしましょう。」

 予め泊まって良いと聞いていたので既にトマスの家族には今日は泊まって行くと伝えてある。

 新たな依頼も入っていないし、今日はゆっくりしよう。


「まぁ、良かったんじゃない?ルイ以外にも協力者が出来たんだし。」

「ま、そうだな。信用していい警察のリストとかこのあたりの要注意人物のリストも貰えたしな。」

 州長にはアナテルでの異世界犯罪者のリストを貰った。

 既に警察も多数の容疑者を逮捕しており、事情聴取等で指名手配犯のリストを作る等、独自に解決しようと動いていたらしい。

 だが、余りにもリストが多く、対処しきれていなかったそうだ。

 そこで自分達がリストの一人を捕まえたので、協力を取り付ける意味も含めて呼び出したらしい。

 まぁ、こちらとしてもありがたい限りなので、別に良いのだが、どうしても良いように使われている感が否めない。

「ん?こいつは……。」

 すると、リストを見ていたトマスがページをめくる手を止めた。

「どうした?」

「いや、こいつ知ってるぞ。」

 トマスがリストに書いてある名前を指さした。

 そこに書いてある経歴は元軍人とだけ書かれていた。

「こいつ俺が昔いた部隊の隣の部隊の人間でな、名前は聞いた事がある。」

「成る程な……。リストでも要注意と書かれてるし、影響力が強いんだろ。」

 元軍人で、銃を手にした。

 こいつが軍を辞めた理由を知りたいが、明日にでもルイに聞いてみるとしよう。

 もしこいつが異世界人で異世界の記憶を取り戻して軍を辞めたと言うのなら確かに要注意だ。

 異世界の軍略を用いられでもしたら敵わない。

 まぁ、異世界人であるというのが決まった訳でも無いし、大丈夫だろう。

 ただ、軍でどれ程の立場に居たかで影響力の大きさが変わってくるだろうから早めに対処しなくてはならない。

「デイビッド・レイノフか……。」

 この名前は覚えておくべきだろう。

 嫌な予感がするので取り敢えず要注意人物を早めに捕縛していくとしよう。

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