命のありか

目の前で眠る彼の心臓は

昨日まで命を刻んでいたのに

今は動いていない

僕の鼓動は

対照的にうるさくて

寝静まった町には

響いてしまいそうなほどだった

心臓も

脳みそも

目も口も

ここにあるのに

僕と彼は話せない

命はどこに

いったのだろう

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