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僕について  作者:
6/11

欠片

あの人の足跡が

ひとつ ふたつ

続いている


こうしてそれを

見られるだけで

幸せ


空から雨粒が

ひとつ ふたつ

落ちていく


どうしてそれを

受け止められないのだろう

ちょっと不幸せ


西に太陽が

沈んでいく

黙って見送り

月を待った


僕がいなくても

ちゃんと

まわっていた








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