第二会場 誰か、異世界の勇者な友達のお兄ちゃんの彼女になりませんか?
ざっくり感想
コメディか!全力でコメディか!そしてお兄ちゃん、行き来出来る系勇者ですか、こんにゃろうwww
これはもう、主人公ちゃんがツッコミに忙しい未来しか見えませんねぇ。むしろ妹も父親も、なんであっさりスライム受け入れてるの???普通はそこ、もっとこう、何かあるよね?
現実主義で真面目で家族想いの主人公が、何か色々頭のネジが吹っ飛んだ青年を相手にどう立ち向かうのか、みたいなやつか。え?まさか一緒に異世界に連れて行かれたりしないよね?全力で拒絶するよね、君は。
っていうか兄よ、お前こっちの世界でそれやったらアカンやろ。そういうのは向こうの世界でやりなさい、向こうので世界で!
ただ、続きどうなるんだろう?っていう疑問符だけが浮かぶのが残念。この色々ネジ外れたお兄ちゃんとのラブコメになるの、か……?ならない気がするんだけど←
好きポイント
主人公の性格!こういう現実見据えつつも、極度に卑屈にならずに友達と仲良く出来る様な子は好きです。頑張って欲しいと思う。
スライムいっぱいのお庭。ひゃっほいしてる兵士も含めて、ちょっと楽しそう。和風のお庭なのがシュールだけど。
良かった点
ごく普通の日常だと思っていたところからの、童貞進化論からの、まさかのマジモンの異世界帰りというコンボ。笑いました。
主人公の性格が安定なので、落ち着いてこちらも読めるところ。
改善案
この引きだと、お兄ちゃんがアホの子に見えるのが大変勿体ないと思ったのですが、どうでしょうか……?スペック高いのに残念さんになってしまいそう、勿体ない!いや、ギャグで推して参るなら全然良いと思うんですが。
タイトルに関しては、読み終われば確かにその通りだなと思うのは事実です。タイトル難しいですよね。でも、このタイトルだと、主人公は彼女候補からとっとと逃げるのかなと思えたりして悩ましい。いや、逃げて良いと思うんですが。
個人的な感想ですが、主人公はもっとスライムとかに驚いて良いと思う。現実主義者っぽいので、割とあっさり受け入れてるのがちょっと違和感というか。もっと騒いでツッコミ入れそうだなと勝手に思ってました。
この作品、どの方向に振るのも自由自在だと思うのですが、だからこそ芯はしっかり作っておいた方が良いと思います。そこが揺れると魅力が半減すると思うので。
作品分析
多分全力コメディ。主人公はひたすらツッコミ役をこなすのではないかと思ったり。
タイトル通りの内容ではあるんだけれど、割と真面目にそのまんま過ぎてタイトルの出オチ具合が凄い気がしなくも無い。
友達のお兄ちゃんはがっかりイケメンとかそういうのではなかろうか。むしろ彼は何故異世界を行き来出来るのか。
読みやすい文章でするする入れるし、地に足を付けた日常の描写もあるし、そこにいきなり異世界ぶっ込むので楽しいのは楽しい。
この引きから、どういう方向に向けるのかが謎なのが勿体ない。ただのコメディで行くのか、ラブ要素入れるのか、気になります。




