1作品目
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クリスマスも終わり、正月に向かって町中が動いている中いまだにイルミネーションが蝉のようにうるさく耳に入ってくるように、まぶしく光が目に入ってくる。
気が付けば一段と輝く大きな木の前に立っていた、私の周りは俗にいう「リア充」でたくさんだ、おもわず私は大きなため息をつき白い息が目の前いっぱいに広がりなにやってんだろと我に返る。そしてまた思い出す考えたくすらないのに。
2年前、私は一人の男性と付き合っていた、交際期間は約5年間だった彼はまじめな人で話も面白い人だった。出会いは友人から誘われた合コンで人の前に出るのが嫌いな私は大きなため息をつきながら会場に行ったのを覚えている。そんななかであったのだ
付き合って2年を過ぎたあたりからいっしょにくらし始めた、毎日が楽しかった。いい雰囲気になりベッドインいしていよいよのとこでコンドームがないことに気づく、彼は少し考えた後コンビニに走って買いに行き、片手にコンドームをもち少し息をあげた彼の姿を見て笑ってしまった、それにつられ彼も笑うこんな幸せなじかんがあるのかと当時の私は思った。
そんなある日に喧嘩をした。私たちは小さなけんかをするがすぐに仲直りする。しかし今回は違う、喧嘩なんてかわいいものではなかった例えるなら戦争だお互いにマシンガンをもち打ち合うそんなひどいものだった、実際にマシンガンなんて持っていないわけだからお互い無傷で済んだのはあたりまえだ。
結果から言えばその一週間後に別れた、この一週間はとてもつらかった、「なんであんなこと言ったのか」と考え、大きなダブルベッドに横になり彼のにおいのついた空っぽの枕を抱きながら、木にとまった蝉のように泣いた。
その後彼は出ていき、彼のものはほとんど捨てた、お揃いで買った服、グラス、彼が使っていた灰皿、しかし彼からもらった指輪がどうしても捨てられない、結婚指はとかではないのでお互いに左手の中指にお揃いで付けた、今は彼の左手と一緒に大切に保管している。「ほかのものは捨てることができたのに」
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