表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/13

手伝います

出張も終わり、元の生活に戻った。でも、出張をきっかけに少し変わったことがある。それは………

「河井さん! おはようございます!」

「芹沢さん、おはようございます」

そう、芹沢さんと話すようになったことだ。と言っても挨拶や質問などがほとんどだが。

最初は女性社員に「女の人が嫌いだったんじゃないの?」とか「河井さんが女の人と普通に話してる」など言われていたが、3日たつ頃にはみんなその光景に慣れたらしく何も言わなくなった。


そんなこんなで1日が過ぎていった。もう午後の8時になった。ほとんどの社員が帰ってしまい、あたりはシンとしている。そんな中で俺は黙々と仕事をしていた。出張に行った分の仕事が未だに終わらない。まぁ、すべて他の人から押し付けられたようなものだけれど。でも、ここ数日病院に行けてない。せめて1分でいいから奈緒に会いに行きたい。

「このままだとまた行けないかもな………」

そう小さな声で言った瞬間、後ろから声をかけられた。

「手伝いましょうか?」

「わぁ! びっくりした………って芹沢さんか」

もう会社に残ってるのは自分だけだと思っていた。びっくりして椅子から落ちそうになったのをなんとか腕で支える。後ろからとか心臓に悪い………。彼女はクスクス笑いながら、

「何かこの後用事があるんですよね? 私は何もないのでお手伝いします」

と言ってくれた。

「いや、でも………」

「大丈夫です。私が河井さんの手伝いをしたいんです」

半ば強引だったが、結局手伝ってもらうことにした。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ