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200字小説・300字小説

第二ボタンの代わりに

作者: 柿原 凛

 最後のチャイムが鳴り、私は一目散に先輩の元へと走った。

「先輩、第二ボタンください!」

「ごめん、もう渡しちゃってて」

 その代わりにと、先輩は自分の名札を私に渡してくれた。

「これなら、この世にひとつでしょ」

「……そ、そうですね」

 その時、どこからか先輩を呼ぶ声がして、先輩は軽く微笑みながら行ってしまった。

 私の手の中には、使い込まれた先輩の名札。

 私の名前は石井桃子。先輩の名前は石井貴博。

 悪い気はしなかった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして! 切ないけれど、甘酸っぱくて幸せな気持ちになれました。 私は中学時代、ボタンやら名札やらネクタイやらを貰う女子が多かったですね...。 私はスルーしましたが。 そして高校で気…
[一言] こういう淡い恋心っていいですね。 青春って感じです。 素敵な時間をありがとうございました。
2012/03/02 21:02 退会済み
管理
[一言] そう言う事っすか…キュンとくるっすね~。犬司
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