ショートショート怪談
掲載日:2026/07/18
文字数が少ないため、数話をまとめて載せます。
1.何?
部屋でテレビを視ていたら。
パチン
バチッ
バリッ
バキッ
という音が宙を渡りながら近付いて来て、最後の音は私のすぐ耳元で鳴った。
そばにいた猫たちは移動してくる音を目で追っていたが、私のすぐ近くで音が鳴った時、皆そそくさと逃げ出した。
ちょっと。
一人にしないで。
おいて行かないで。
2.今も
「うわ、ビールまだ冷えてねぇじゃん」
と弟はブツブツ言い、仕方なく近くのコンビニへ冷えたビールを買いに出かけた。
その後ろ姿を玄関先から何気なく見ていた。
徒歩で歩道をゆく弟の後ろに、犬がくっついて一緒に歩いている。
茶色の中型の雑種犬。
そうそう、あの、右後脚を少し引きずる歩き方と足先の白い模様。
それは、もう何年も前に亡くなった弟の愛犬だった。
二十年ほど前のお盆の事である。
3.仲良し
台所で二匹の仔猫が遊んでいる。
片方はすでに亡くなった猫である。




