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第1話 ハチャメチャ探偵登場❗

皆さん初めまして。中の人ひろーらです。

謎解き大好きの私としては、各謎解きに出てくる魅力的なキャラクターが一同に会したら楽しいだろうと思いこの作品を考えました。推しキャラが出来れば幸いです。

その日、私は夜の公園で呆然としていた。

昼に上司から退職宣告され、「何で?!」と訳が分からなかった。

でも、これからどうしよう…。

そんな時だった。

「あなた、こんな時間にどうしたの?」

キャリアウーマン風のいかにも「デキるっぽい」人が声をかけて来た。

私は事情を話し、「何で私なんでしょうね…」と愚痴ってしまった。

すると女性は暫く考えこんでいたが、急に閃いたように、「仕事無いならうちの事務所来ない?」と言ってきた。

確かに仕事は何かしないとと考えていたので、雇ってもらえるならいいかくらいの考えで後日事務所に行くことにした。


翌日、昨日もらった事務所の住所メモの場所に来て驚いた。

「ちろらし探偵社?!」

えっ、あの人探偵?てっきり何かの会社の女社長かと…。まあ探偵社の所長なのか…。

中に入ると昨日の女性がいた。

「ようこそ、ちろらし探偵社へ。」

「私、探偵とかムリかなぁ…とか思うんですけど。」

正直事務作業しかしたことない自分に探偵の何が出来る?

「折角お誘いしてもらったんですが、この仕事はちょっと…。」

「あなた、探偵って仕事分かる?」

えっ、何なの仕事って。浮気調査とかテレビで見たし、ドラマとかだと殺人事件とか推理してる。

「正直、分かりません…。」

「まずは、自己紹介からね。私はこの探偵社の所長、明智桜子。」

「明智さんなんですね。小五郎さんとか親戚にいたりして…。」

つまらんことを言ってしまったとちょっと後悔した。

「あなた、お名前は?」

「私は猫柳明美と言います。」

あっ、咄嗟に名のってしまった。仕事なんかする気はないのに、何故か引き込まれていく自分がいる。

「じゃあ、あなたは今日から『ネコミ』ね。よろしくネコミ。」

じゃあじゃないでしょ、じゃあじゃ。

しかもネコミって、何なの?

「あの、仕事なんですが…。」

「早速、依頼案件お願いするわね。」

するとか言ってないし、この人強引すぎじゃ。

「今、私が強引だとか考えてない?」

えっ、よまれている?探偵ヤバいんですけど。

「私、探偵の仕事は無理です。せっかくのお誘いはありがたいんですけど、この話は無かったことに…。」

所長は暫く黙って考えこんでいたが、急にこちらを向いて、

「猫柳さん、この仕事はあなたでなければならないんです。これからの案件はあなたのような方にふさわしい。」

どゆこと?私にしか出来ないって、そんなスキルあったっけ?

キョトンとしている私に所長は話した。

「私が考える探偵は、人々を幸せにしたり、楽しくすることが本来あるべきだと思う。昨日公園であなたは幸せだった?」

「何か不幸のドン底感満載でしたが…。」

「だからこそなの。幸福や楽しさは厳しい局面を知る人しか分からない。あなたはこれから引き受ける幾つもの案件を通して必ず成長する。やってくれますね?」

はいって言う返事を待っているようだが、私も引けない。

「おっしゃることは分かりますが、私には厳しいかと...。」

「それでは、試採用試験をします。今ある案件をあなたにしてもらい、それで入所を判断します。もちろん全力でダメなら以後仕事のことは一切しません。」

「分かりました。その試採用、このネコミがキッチリ受けさせて頂きます!」

ちょっと探偵っぽくキメてみた。


試採用の案件は3日後にあるとのことだったので、後日事務所を訪れると、年配の女性が来ていた。

この人、穏やかな感じで困っているようには見えないんだけど。

まさか、遺産相続でもめてる?

とか色々考えていたら、所長から「一緒に依頼内容を聞きますよ。」と言われた。

「私はこの探偵社の所長の明智です。こちらは助手の猫柳。早速ですが、依頼内容はどのようなことでしょうか?」

年配の女性は暫く黙っていたが、意を決したように話し始めた。

「私は隣町に住む矢吹多恵子と言います。今回こちらにおじゃましたのは娘のことでして…。」

「娘さんがどうしたんですか?」

つい気が焦って聞いてしまった。所長が怖い顔してる…。

「娘は今年25になります。名前は美奈。矢吹美奈です。以前は仕事にしっかり行っていたんですが、最近ずっと部屋に籠りきりなんです。」

「ご依頼としては、娘さんの生活の急変の原因とその対処法でよろしいでしょうか?」

「はい。私ではどうしたらいいか分からないので、藁をも掴む思いでこちらに連絡しました。」

所長がこちらを見て、ニヤリとした。何か嫌な予感しかしないんですけど。

「ご依頼の案件はこの猫柳が責任をもって解決致します。」

「よろしくお願いします。」と言って矢吹さんは帰っていった。

最初の事件?は引きこもり女の調査って、何か地味じゃない、とか思ったが、この後大変な事に巻き込まれるとは、今のネコミには想像もつかなかった。


第2話 予告

早速依頼の調査に乗り出すネコミ。しかし、思わぬ困難に!ピンチに立たされるネコミの前に現れたのは?

次回「助っ人は厨二病?!」

まずは無事初回が終わってほっとしてます。

まだまだ始まったばかりなので、今後とも皆さんのご協力が何よりの原動力となります。

次回も楽しみにして頂けると幸いです。

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