妄想豚かつ【WEB】
妄想豚かつ
「豚かつ喰いてえ!」
「五月蝿い!」
「豚かつ喰いてえ!」
「五月蝿い!」
「良いだろ! 口にするぐらいわさ!」
「はあ……今! 口にするとか言ったよね!」
「言ったよ! 良いだろ! 口にするぐらいはさ!」
ジロ……。
「何でこんな重たい空気になってんだよ……?」
「みんなが睨むのも当然でしょ……? あんた昨日豚かつ食べたんだよ! 分かってる? そのちっちぇ脳味噌は忘れちまったとは言わせないわよ!」
ジロジロジロジロジロジロジロ……。
ごくり……。
「ジャンケンで勝ったし! 当然の権利だし!」
ジロジロジロジロジロジロジロジロ……。
ごくり……。
「この海の底で、後壱月陸に上がれないの分かってるよね?」
「食べたからこそ、豚カツが喰いてえってなるんだろ! 分かるだろ!」
ジロジロジロジロジロジロジロジロ……。
「そんな勝者のロジック何て、分かるわけ無いでしょ! あんた以外みんな敗者何だかんね!」
とんかつ! とんかつ! とんかつ! とんかつ! とんかつ! とんかつ……。
「寝ても覚めてもあんたは、この壱月食べれなかったものたちの念を感じながら過ごせばいいのよ!」
豚カツ! 豚カツ! 豚カツ! 豚カツ! 豚カツ! 豚カツ! 豚カツ!
「あははははは……ずっとあたまの中には妄想豚かつがみんなの中に溢れてるんだからね!」
「あっそうか! 妄想すればいいんだ! 有り難う! 何とかなりそうだよ! みんなの念をもらって最高の妄想豚かつを食べるぜ!」
「馬鹿には付き合ってらんないわ……」
「ぐうふぇ……ぐぅふぇふぇふぇふぇ……。」
「職務中に豚カツの妄想は禁止よ!」
「大丈夫! 左っ側は妄想してないから! ぐうふぇ……ぐうふぇふぇふぇふぇふぇ……」
「きしょ!」