異世界へ
小説を書くってとても難しいと、改めて思います。
先人達に敬礼!
「なんだ...これ...」
目が覚めたら目の前には大自然が待ち構えていた。いや、なんでだよ。おかしいだろ。
街中→暗闇→大自然っておかしいだろ。
「空気めっちゃいいな...」
そう俺が思うぐらい空気は澄んでいた。
都会の空気より田舎の空気の方がうまいと言うが、それは本当だと今知った。
「てゆーか木デカくね? こんな大きい木ってあるもんなの?」
そう思うぐらいに木はデカかった。
メートルで表すならおよそ100m以上ある。
俺の体から考えると...って、
「俺なんか体ちっちゃくね?」
確かに違和感はあった。いつもの自分じゃないような、そんなちょっとした違和感だ。
なんか光っているな、と思っていたが、
今思えば自分の身体が発光しているのだろう。
「いやなんでだよ。何これ異世界転生?
ならテンプレのスキルとか魔法とかないの?
神様に会って貰ったりしていないけどこれはどうなるんだ?」
折角の異世界ならスキルを貰って無双したかったな。そう俺は思った。
「なんかテンプレとかないの?もしかしたら言ったら出せるとか...? ちょっとやってみるか。」
「身体強化!!」
ダメか
ならこれなら
「ステータスオープン!!」
反応なしだと!!
「出てこい!!アイテムボックス!!」
やはり反応は無かった...。
「なんでだよ...もう意味わかんねーよ。」
「ファイアーボール!!」
「サンダー!」
「...鑑定...」
どうせ出来ないと分かっている。
でも異世界に転生したのなら、せめて出来て欲しかった...そう思っていると。
【名前】 無し
【種族】 微精霊
【年齢】 1
【レベル】 1
【体力】 5
【魔力】 15
【攻撃力】 3
【防御力】 3
【素早さ】 10
【運】 8
【スキル】
微精霊の祝福
発光 (1)
浮遊 (1)
風魔法 (1)
鑑定 (1)
「うわ!いきなり出てきた!」
なんだこのステータスは...弱過ぎる。
スキルの事はまだ分からないが、ステータスが貧弱すぎる。なんだこれ!防御力3に
攻撃力3って、いくらなんでもカスじゃないか?
少なくとも俺の前世の基準から考えると、
もしかしなくても俺って結構弱い?
ついそう考えてしまう程に弱いステータスだった。
「だけどまだ、スキルがあるから大丈夫だな! 早速試してみよう!!」
「微精霊の祝福」
そう口に出したが、何も起こらなかった。
「何かイメージしないといけないのかな?
でも、祝福ってなんかあったっけ?
バフとかかなぁ? じゃあ試しに魔力を上げてみよかな?」
魔力が上がるようなイメージをして、
「微精霊の祝福!!」
すると、
「なんだこれ...なんだか力が湧き出てくるぞおぉ!!」
「試しに鑑定!!」
【名前】 無し
【種族】 微精霊
【年齢】 1
【レベル】 1
【体力】 5
【魔力】 18/20
【攻撃力】 3
【防御力】 3
【素早さ】 10
【運】 8
【スキル】
微精霊の祝福
発光 (1)
浮遊 (1)
風魔法 (1)
鑑定 (1)
お!上がっているぞ。
なるほどこれはイメージが必要なんだな。
18/20って事は、全体の魔力量が15から20になったが、「微精霊の祝福」に魔力を2消費したからって言う感じかな?
よしよしこれからどんどん試して行くぞ!
すると
『ガォオー!!!!!!』
なんだ!?
方向のする方向を見るとそこには...
ツノの生えたうさぎが居た。
「は?」
俺から見たら何十倍もでかいぐらいのうさぎが、そこに居た。
「取り敢えず鑑定!!」
【名前】 無し
【種族】 ホーンラビット
【年齢】 1
【レベル】 2
【体力】 10
【魔力】 4
【攻撃力】 8
【防御力】 3
【素早さ】 6
【運】 4
【スキル】
突進
成る程、意外と強くないか?
そう俺が思った瞬間俺は近くのでかーい木の上に飛び乗った。
「上から見下される気持ちはどうだ?
こんなちっちゃい精霊に」
取り敢えずまだ使っていない風魔法を使ってみよう。
「スキルはイメージが大切なんだよな?
切り裂け!!エアスラッシュ!!!!」
ザクッ
「お!出たぞ! しかもホーンラビットにしっかり当たっている!!」
「体力だけ鑑定!」
出来るかな?
【体力】9
成る程、防御力引く攻撃力なのかな?
まだ1回目だから分からないが恐らくそうだろう。
「俺の魔力を鑑定!!」
【魔力】 16/20
魔力を2消費して、魔法一回分か。
トドメを刺すことはできるのか?
てゆーか「微精霊の祝福」は重複出来るのか?
魔力をイメージして、
「微精霊の祝福」
....どうだろうもう一回見てみよう。
【魔力】 16/20
なんとなく分かっていたが、重複は出来ないか。出来たら無双できていたんだけどなぁ。
しかしどうしようか、魔法だけじゃ仕留め切れないなぁ。
てゆーか体よりツノを狙った方が良いんじゃね?多分急所でしょ?
「行け!エアスラッシュ!!」
額からツノの生えている部分をしっかり見極めて、魔法を使った。これなら...。
ザクッッ!!
『ガァァァァ!!!!』
俺の放った魔法がツノの生えている部分を切り裂いたら、たくさんの血が勢いよく飛び出して来た。
すかさず
「鑑定!」
【体力】6
行ける!!
出し惜しみしない!!
今ここで初モンスター討伐するんだ!!
「エアスラッシュ!!」
「エアスラッシュ!!」
「エアスラッシュ!!」
3回魔法を放ったらホーンラビットが倒れた。
おそらく何個かが、他の急所(心臓?など)に当たったのだろう。
すると...
「なんだこれ...!!」
ホーンラビットを倒したらいきなり全能感が溢れて来た。
これはまさか...
「レベルアップか..?」
すかさず
「鑑定!」
【名前】 無し
【種族】 微精霊
【年齢】 1
【レベル】 3/5
【体力】 8
【魔力】 9/ 19
【攻撃力】 5
【防御力】 4
【素早さ】 16
【運】 8
【スキル】
微精霊の祝福
発光 (1)
浮遊 (1)
風魔法 (1)
鑑定 (1)
やっぱりレベルが上がっている..
表記の仕方の3/5の感じからあと2レベ上げたら何かが起きるのだろう。
魔力が16/20から9/19になっている感じ、
「微精霊の祝福」が切れて、魔力が元に戻った所をレベルアップで、底上げされたって感じか。
「楽しみだなー」
そんなこんな考えいるともう夕暮れだ。
そろそろ寝床を探すか
「良いところねぇかなー?」
てゆーか
「高いところ行けば良くね?」
さっき木を登った時にも、てゆーか今もずっと使っている「浮遊」で木の高い所を目指した。
俺サイズの窪み発見!
「よし、今日ここで寝るか。」
また明日からは、レベルアップを目標にして、手頃な動物でも狩るか!
異世界初日はこれで終わり!!
もし自分が異世界に飛んだら、恐怖すると僕は思います。そう思うと主人公は困惑しただけなので、凄いですね!