後編
「……トルティレイ姫に、呪いを解いてもらいましょう」
話を聞き終わり、そう言い切るわたしにリヒト王子が息を呑む。
「君は何を言っているんだ、話を聞いていなかったのかい? 姫に私を呪った自覚などないんだ。暴走した魔力が呪いと化してしまったのだから、解きようなどあるはずがない」
「えぇ、わかっています。でも、王女は自分がしてしまったことをご存じだと思います」
隣国の引きこもり王女。
わたしと同じアッシュグレイの髪と榛色の瞳をもつ女性。
いまならわかる。
王がなぜ強引にわたしとの婚姻を進めてしまったのか。
それは、呪いをかけた王女とわたしが同じ色彩だったからだ。
『万が一、呪いが緩和したら』
それは、聖女の血筋を期待してのことでもあり、トルティレイ王女と同じ色彩を持つわたしなら呪いが発動しないのではないか。
そんな期待も込められていたのではないだろうか。
「トルティレイ王女は、ずっと後悔しているのではないですか? 自分がしてしまったことを知って。だからこそ、人前に立つことをせず、ずっと引きこもっていらっしゃる」
トルティレイ王女が引きこもり王女であることは、わたしに嫌味を言ってきた貴族令嬢達ですら知っていることなのだ。
リヒト様が知らないはずもないだろう。
魔力なしだから公務をせずに引きこもっているのではない。
彼女は、きっと自分の魔力を恐れている。
どんなに箝口令を敷こうと、人の口に戸は立てられない。
きっと彼女は知ってしまったのだ。大切だったリヒト王子を無意識に呪ってしまったことを。
その結果がどんな事態を招いてしまったかを。
だから彼女は決して外に出ない。
二度と、大切な人を呪わないために。
「だが、故意でない呪いの解き方など、我が国の魔導師達ですらわからなかったのだ。それなのにどうやって姫に呪いを解いてもらう? 不可能だろう」
「もう一度、わたしにお顔を見せていただけませんか? 確かめたいことがあるのです」
「……正気か? 間違いなく凍り付くぞ」
「わかっています。すぐに顔をそらし、全身が凍り付くのは絶対に避けます。ですからどうか、その銀の仮面を外してください」
わたしの本気を感じ取り、リヒト様がそっと銀の仮面を外す。
美しい顔立ちを不安にくゆらせ、目の下にはうっすらと隈が出来ているものの、やはりリヒト様はお美しい。
あの時と同じように即座にパリパリと音を鳴らし、わたしの指先が氷の花に凍らされていく。
その手を、リヒト様に向ける。
「まだか? いや、もういいだろう!」
顔をそらさないわたしにリヒト様が耐えきれずに仮面をつける。
「リヒト様、見て頂けますか? わたしの指先は確かに凍り付きましたが、それ以上は凍っていない事を」
「なに……?」
あれだけじっと見ていたというのに、わたしが凍り付いたのは指先だけだ。
その指先もリヒト様が仮面をつけると氷の花びらは舞い散り、リヒト様に向かって飛んで行く。
「これは一体、どういうことだ?」
「治癒魔法です。わたしはいま、自分自身に治癒魔法を使い続けたのです」
凍り付いて目覚めた時。
わたしの身体は自由にならなかったのだが、治癒魔法を施したらすぐに動かせたのだ。
つまり、呪われた身体に治癒魔法を受け入れ癒すことによって呪いの進行を食い止めることが出来るということ。
そしてもう一つ、気づいたことがあるのだ。
図書館で凍り付いた時と、いまと。
最初に凍り付いたときはわたしも突然のことで周りを見ている余裕などなかった。
けれど今は違う。
凍り付く指先に癒しの魔法をかけるとともに、その様子もじっと見ていた。
(わたしの見間違いなんかじゃない。だとすれば、トルティレイ姫に会う必要があるわ)
彼女でなければ、呪いは解けない。
「リヒト様。もしも呪いが解けずとも、わたしは御覧の通り呪いの進行を食い止めることが出来ます。だから、彼女に会っていただけませんか?」
「だが……」
「彼女を、一生罪の意識に苛ませる気ですか」
「そんなことを望むはずがないだろう!」
「けれど今のままでは、彼女は一生、自身がかけてしまった呪いに囚われたままです」
「っ……」
リヒト様が苦し気に顔を歪める。
酷いことを言っているとは思う。
トルティレイ姫にとっても、リヒト様にとっても。
けれどわたしの考えが正しいなら、二人が向き合わなければ呪いは決して解けないのだ。
「花祭がありますね? 一月後です。そこに招待するのであれば、隣国の王女たる彼女を招くのに何ら問題はないはずです」
嘘だ。問題なら山積みだ。
よりにもよって花祭に招待などと、嫌味と受け取られてもおかしくはない。
けれど隣国の王女のもとへ呪われたリヒト王子が出向くことは困難だ。
ならば彼女の方から来てもらうしかない。
「招待状を書いて下さい。シロコトン王国からランドネル王国までは二週間かかります。転移魔法陣を使えばもっと早まりますが、色々と準備があるはずですから」
一国の王女が隣国を訪れる。
それにはどうしたって準備に時間がかかる。
身支度はもちろんのこと、心の準備も。
「……来てくれるだろうか」
「えぇ、必ず」
もしもわたしがトルティレイ姫なら、必ず頷くはずだ。
呪いを解けなくとも、謝罪を伝えたいはずだから。
そして無意識に呪ってしまうほどに大切だった人を、一目でも見たいはずだから。
◇◇◇◇◇◇
ランドネル王国に花びらが舞い散る。
花祭が始まった。
王都を飾る花々は色艶やかに誇らしく咲き誇り、踊り子たちが城下で花びらを撒きながら踊る。
そんな街並みを城の一室から眺めていたリヒト様は、窓辺から私を振り返る。
その口元はきゅっと引き締められており、緊張していることがうかがえた。
「リヒト様、微笑んでください。そんなお顔では、トルティレイ姫が怯えてしまいますよ?」
「だが……」
「大丈夫です。万が一のことも考えて、国王様達とは別の部屋を選んでいるのですから。この部屋には、わたしとリヒト様しかいません」
リヒト様は国王陛下に許可を取り、トルティレイ姫へ花祭の招待状を送ってくれた。
すぐに返事は届き、王女は花祭を見るという名目でランドネル王国を訪れることになった。
リヒト様以外には、呪いを解ける可能性についてまだ話していない。
わたしには確信があるが、それでも絶対ではないのだ。
万が一の場合にも備え、この部屋の隣には王宮魔導師が待機している。
そしてわたしは、侍女服に身を包み、リヒト様の隣に立つ。
平凡な容姿のわたしは、それだけでもう誰も伯爵令嬢だなどとは思わないだろう。
ましてやリヒト様の伴侶だなどとは到底ありえない。
トルティレイ姫も誤解をすることもないだろう。
ドアがノックされる。
リヒト様がはっとして顔を上げる。
わたしは頷き、扉を開けた。
扉の向こうには、ヴェールで顔を隠した女性が侍女と共に佇んでいる。
豪奢でありながら品の良いドレスは隣国のデザインで、彼女がトルティレイ王女なのだと一目でわかった。
部屋の中へ促すと、王女だけが中に入り、侍女は外で待機する。
銀の仮面のリヒト様と、ヴェールをまとったトルティレイ王女。
向かい合う二人の沈黙を先に破ったのは、王女の涙だった。
「リヒト様……やはりお噂は、本当だったのですね……? ずっと、ずっと、お詫びしたかった! わたくしのせいで、わたくしが、リヒト様に呪いをっ……っ!」
「トルティレイ王女のせいではないよ。あの時、貴方が故意に私を呪ったわけではないことを、他の誰よりも私自身がよくわかっている」
泣き崩れる王女をリヒト様が支える。
「えぇ、えぇ、わざとなどではなかったわ! けれどだからこそ、わからないの……どうしたら、わたくしはリヒト様を呪いから解放できるのですか? どう償えばいいのかすら……っ」
「ヴェールで顔を隠しているのは、私が顔を隠してるせいだね?」
「すこしでも、リヒト様の苦しみをわかりたかった。わたくしも同じ苦しみを味わいたかった!」
「あの時も伝えたね? 大丈夫だよと。さぁ、ヴェールを外して、私にその顔を見せて。私も仮面を外すから」
リヒト様に促され、トルティレイ王女は恐る恐るヴェールを外す。
はしばみ色の大きな瞳に涙を溜め、リヒト様を見上げる。
そしてリヒト様も、銀の仮面を外し、トルティレイ王女を見つめ返す。
瞬間、トルティレイ姫から魔力が溢れだす。
「そんな、またなの?! お願い、止まって!」
姫が自分の身体を抱きしめ、リヒト様から離れようとする。
けれどリヒト様の身体からも呪いが溢れだした。
氷の花が舞い、リヒト様とトルティレイ姫を凍らせるかのように溢れだす。
「リヒト様、いまです!」
わたしの合図にリヒト様は姫を抱きしめ、わたしはありったけの癒しの魔法を放出する。
瞬間、まばゆい光が二人を覆い、今にも凍らそうとしていた氷の花がぱらぱらと砕け散った。
「こ、これは、いったい……」
「呪いが消えたんです」
戸惑う姫に、わたしが答える。
そう、呪いは消え去った。間違いなく。
リヒト様の漆黒だった髪は、窓辺から差し込む陽の光でまばゆい金色に輝いている。
「あ、あなたが解呪を?」
「いいえ、わたしは癒しただけです。呪いは、呪いなんかじゃなかったんですよ」
十年前の運命の日。
王女は確かに願ったのかもしれない。
奪わないでと。
とられたくないと。
けれどその想いの根本は、リヒト王子と共に過ごすことではなかったのか。
大人しくて引っ込み思案だった彼女は、それをうまく言葉に出来なかった。
暴走した魔力はその通り、呪おうとしたわけではなく、王子と共にあろうとしただけ。
その証拠に、わたしを凍らせたトルティレイ王女の魔力は氷の花びらとして散ったあと、リヒト王子に向かっていったのだ。
だから気づけた。
側にいたい、一緒にいたいという想いの表れなのではないかと。
本当に呪いであったなら、わたしの癒しの魔法が効くはずがないのだ。
初代ならばともかく、没落聖女たるわたしに呪いの緩和など出来ないのだから。
「どんな癒しを施してくれたのか、説明してもらっても?」
リヒト様には事前にどのように呪いを解くのか説明はしてあったが、何が起こったのかわからなかったらしい。
「えぇ、いいですよ。わたしがしたのは、リヒト様の中に残るトルティレイ王女様の魔力を、彼女に戻しただけです」
魔力暴走を起こしたとき、王女の魔力の大半がリヒト様の中に入ってしまったのだろう。
その影響で、リヒト様の髪は黒く変色するに至った。
けれどすべてではなく、トルティレイ王女のもとにも当然魔力が残った。
そして魔力によって、王子とトルティレイ王女は繋がり続けてしまっていたのだ。
心の奥底でずっと一緒にいたいと想う王女の願いが魔力を伝い、リヒト王子に呪いのように残り続けた。
それが呪いのように、リヒト様に好意を持った女性を凍らしてしまう事態を引き起こした。
わたしは、その歪な繋がりを治癒魔法で正しただけ。
ただ、わたしの治癒魔法は初級程度なのだ。
とても隣国まで届かせることなどできはしない。
だから王女にここまで来てもらう必要があった。
「……もう、誰も凍らないのだな」
「えぇ。だってほら、わたしを見てください。どこも凍っていませんでしょう?」
にこりと微笑む。
仮面を外したリヒト様を見つめても、わたしは少しも凍りつかない。
だから、わたしはこれでお役御免。
ほっとして再び泣き出したトルティレイ王女をリヒト王子が優しく背中をさする。
「まだやることが残っていますよ」
わたしが微笑むと、二人は首をかしげる。
「さぁ、お二人の姿を国民に見せてあげてください!」
開け放たれたバルコニーを指し示す。
「だが……」
「もう、リヒト様は呪われていないのです。そのお姿を皆に見せて安心させてあげてください。そしてトルティレイ王女もご一緒に」
「わ、わたくしもですか……?」
「えぇ。花祭を、王女の魔法で彩ってあげてください。色とりどりの花と氷の花は、とても美しいと思いますよ?」
トルティレイ王女はまだ少し不安そうにリヒト様を見つめる。
頷くリヒト様。
エスコートの手を差し出すと、そっと手をとる。
リヒト王子とトルティレイ王女は光差し込むバルコニーへと歩いてゆく。
バルコニーに現れた二人に、民衆が気付き声を上げる。
――おい、あれは、まさか呪われた王子では?
――いや、金の髪は呪われてなどいないのでは
――呪いが解かれたんだ! なんて素晴らしい!
そんな声に応えるように、二人は手を掲げ、魔力で作り上げた氷の花びらを舞い散らす。
踊り子たちが振りまく花びらと、二人が作り出す氷の花びらが光を帯びて舞い踊る。
わぁっと歓声が上がる。
盛大な拍手は惜しみなく二人に送られ、俯きがちだったトルティレイ王女はまっすぐに前を向いて微笑む。
(これで、もう大丈夫)
花祭は、リヒト様とトルティレイ王女にとって忌まわしいものではなく、素敵な記念日となるだろう。
「……お幸せに」
小さく呟いて、わたしは部屋を後にした。
◇◇◇◇◇◇
「アリエラおねーーーちゃーーーん、包帯が足りないよぉおおお!」
「待ってて、今すぐ持っていくから」
治療院で見習い治癒術師のピファが叫ぶので、わたしは急いで包帯を持っていく。
「患者さんの包帯を替える前に用意しておかないと駄目でしょう?」
「わかってたんだけど、あせっちゃった! だってとっても痛そうなんだもん」
「早く治療してあげたい気持ちはよくわかるけれど、準備を怠っては駄目よ? 治るものも治せなくなってしまうのだから」
「はーいっ」
ピファは元気よく返事をしてわたしから包帯を受け取ると、治療途中だった患者さんに手際よく包帯を巻いていく。
それを見届けて、わたしは古い包帯を回収して洗い場に持っていく。
あの花祭から二週間が経った。
わたしは、リヒト様のファミルトン伯爵家を出て、住み込みでこの治療院に勤めている。
もともと王命で結婚させられる前は、この治療院に勤めていた。
王家から、呪いを解いた報奨金でアールストン伯爵家は十分持ち直してわたしが働きに出る必要な無いのだが、家にいても特にすることはないのでこうして働きに出ている。
(……ぼーっとしていると、色々考えてしまうものね)
呪いが解けたリヒト様は、もう没落聖女のわたしと共にいる必要が無い。
どんな方とでも――そう、隣国の王女様とでも自由に結婚できるお立場だ。
トルティレイ王女もリヒト様の呪いが解けたことにより、もうお顔をヴェールで隠すことなく過ごすだろう。
アッシュグレイの艶やかな長い髪と、大きな榛色の瞳が美しい方だった。
彼女を縛るものはもうなにもなく、魔力も自分の思い描く通りに操れるようになったのだ。
二人を阻む障害は、もう何もない。
離婚届はきちんとリヒト様の部屋に置いてきた。
そろそろ、リヒト様とトルティレイ王女の婚姻が整う頃だろうか。
「……ちゃん、アリエラおねーーーちゃん! もうっ、何で呼んでるのに気づいてくれないのっ」
ぷくっとほっぺたを膨らまして、ピファが見上げてくる。
包帯を洗いながら、ぼーっとしてしまっていたらしい。
「あら、気付かなくてごめんなさいね。また包帯が足りないなら、隣の部屋に浄化魔法処理済みの包帯があるわよ」
「ちがうよっ、包帯はもう十分! それよりも、アリエラおねーちゃんにお客様っ。すごくきれいな人! 玄関で待ってるよっ」
綺麗な人。
その言葉にどきりとする。
彼がここに来るはずなどないのに。
「そう、呼びに来てくれてありがとう。すぐに向かうわね」
頷くと、ピファは忙しそうにかけていく。
わたしは洗った包帯を急ぎ片付けて、玄関へ向かう。
その瞬間、腕を引かれ抱きしめられた。
「やっと、見つけた!」
肩越しに金の髪が映る。
(そんな、でも……)
「リヒト、さま?」
「あぁ、そうだ! なんで何も言わずに出て行った?! 私がどれほど心配したと思っているんだ」
「離婚届は置いておきましたが……」
「違うそうじゃない! なんで、そんなものを置いて黙って出て行ったんだ?」
「……呪いを解くための婚姻でしたから、解けたのなら解消するのが筋かと」
「誰にそんな事を言われた? 無駄に無意味に群がってくるご令嬢達か? それともまさか父上か?!」
「いえ、誰にも言われておりません。常識的に考えて、あのまま居座るのはあり得ないと思ったまでです。……わたしは、没落聖女ですから」
呪いがあったとはいえリヒト様は第三王子。もともと釣り合っていない婚姻だった。
ただでさえ釣り合っていない婚姻だったのに、呪いが解けたのならどうだろう。
美しいリヒト様の隣に没落聖女のわたしでは、誰から見ても不釣り合いだ。
「……君を、愛することはない」
「えぇ、わかっています」
「いいや、少しもわかってない! いいかい、アリエラ・ファミルトン。君はもうアリエラ・アールストンじゃない。アリエラ・ファミルトンだ。
私が君をこれ以上愛することはない。
もうすでに最大限愛しているんだ、これ以上愛しようがない。
どうか、私から離れるなどと思わないでくれ」
ぎゅっと。
抱きしめられる腕に力が籠る。
そんな。
まさか、本当に?
「答えてくれ。君は、私が嫌いか?」
リヒト様の青い瞳が、わたしを見つめる。
嫌い?
そんなわけがない。
初めて会った時から惹かれていた。
嫌いだったなら、嫌うことが出来たなら、呪いを解こうなどと思わなかった。
「没落聖女、ですよ?」
「君が没落聖女なら、私は元呪われ王子だ」
「美しくもないです」
「柔らかなアッシュグレイの髪も、いつでも優しい榛色の瞳も、私にとってはかけがえのないものだ」
「ささやかな治癒魔法しか使えません」
「そのお陰で、私は呪いから解き放たれ、君を堂々と愛する権利を得たんだ。誇ってくれ」
「でも……っ」
「もう黙ってくれ。私は、君しか愛していないんだ」
「幸せになって欲しいんです。今までずっと、苦しんだ分、ずっとずっと幸せでいて欲しいんです」
「私の幸せは君の隣だ。頷いてくれ、共に歩むと」
もう一度強く抱きしめられ、わたしは、涙が堪えられない。
いいのだろうか。
本当に、わたしで。
リヒト様を見つめ、わたしは頷く。
嬉しさがこみ上げる。
「二度と離さない」
そう言ってくださるリヒト様をわたしも抱きしめ返した。
読了ありがとうございます。
もし良かったら、広告の下に表示される『☆☆☆☆☆』を押して応援して頂けると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
2/6
誤字報告及び表記ゆれのチェックありがとうございます!
追記
書き直していた時に上書き漏れがあり、『兄の婚約者候補』表記が一部残ってしまっていました。
とっても重大なミスを見つけて誤字報告を下さり、ありがとうございます><!