ぺよぺよ
「譜瓶さん譜瓶さん! ぺよぺよしましょうよー!!」
「良いぞー」
「今日は渋らないんっすねー」
「言っておくがぺよぺよには自信がある!」
「珍しいっすね!?」
「興梠をケチョンケチョンにしてやるぜ!」
「ケチョンケチョンっすか、どんなプレイなのやら」
「そりゃもう激しいやつだ!」
「激しいやつっすか!?」
「目にものを見せてやるぜ!!」
「それ言いたくなる台詞っすねー」
そして、ぺよぺよを積み上げることになった。
「これが必殺! 端っこに積むやつ!!」
「思ったよりしょぼい技が来たっす!?」
「何をいう! 端っこに積むと連鎖させやすいんだぞ!!」
「そうっすけど……」
「喰らえータイヤキュート!!」
「端っこに積むと、連鎖数を稼げないんすよねー」
ババババイオエーン!!
「何連鎖?」
「13っす」
「はぁ!?」
「言ってませんでしたっけ、ボクも自信有りますよーぺよぺよ! にひひっ♪」
「聞いてねぇよぉー!?」
10年早いわよ!!
「10年早かったっすね」
「いやどうかな」
「何でっすか?」
「10年後だったら一緒にゲームしてなかったかも知れないぞ」
「……そっすね。」
「あぁ、10年後には俺がボケてるかも知れないからな!」
「そんな理由っすか!?」
「さて飯にするかなー、取り合えず貰ったジャガイモを」
「ぺよっすよ」
「……ぺよだ。この丸いフォルムはまさしく!」
「丁度13個あるっす! 13連鎖っすよ!?」
「よっしゃ、早速潰してやるぜぇ」
「ポテサラっすかぁー!?」
ジャガイモを持ってきた近所の老夫婦は、よく音が漏れるアパートで笑みを浮かべた。
晩御飯の一品に、ポテトサラダ!!
実は御酒にも合うらしい、ホントかなー。