マリモキャート
「譜瓶さん譜瓶さん、マリキャーしましょうよー」
「いや先に飯だろ、もうすぐできるから待ってろって」
「むぅ、そんなことを言ってたら盛森の木を伐採しますよ!!」
「止めろって、俺のタウンは並木道が見所何だよ……」
「木なんて邪魔なだけっすよ!」
「色んなところから怒られそうなことを言うなって。しゃーない、一回だけだぞ」
「ありがとうっす! だから譜瓶さん大好きっす!!」
「俺も興梠のそういう現金なところは好きだよ」
「両想いっすね!」
「はいはい、じゃあ俺このコングな」
「ふふーん、譜瓶さんに使いこなせるっすかね!」
「お前はキノコな」
「ギャー何するんすか!?」
「そっちの方が小回りが効いていいだろ」
「加速が加速が遅いんすよ……!」
「ハンデだよハンデ」
「ぐぅぅ……」
「な、何か企んでそうな」
そしてマリモキャートレーシングが始まった!
「ぐぁ!? 何今のタイミング、絶対狙ってたよね!?」
「ふふん! 後ろの方で良いアイテムをゲットしてたっすよ!!」
「にゃろ、でも俺が最下位になったから一発逆転のアイテムを……」
「あ、そこあるっすよ」
「は? はぁ!? 何でここにバナナあるんだよ!?」
「通る場所は分かるっすよ! ボク達相思相愛っすからね!!」
「そんな覚えはねぇ!?」
「ゴール御先っすぅー、ふぅーいぇーい!」
「ぎぃームカつくぅ! もっかいだ!!?」
「良いっすよー、でもその前に」
「何だよ?」
「何で火を止めてないんすかー!?!?」
「忘れてた……」
「焦げてる焦げてるー!?」
「貴重な肉がー!?」
このお話は男二人でゲームをする日常を、ゆるゆるっとお伝えしてまいります。