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十三夜月(じゅうさんやづき)

 まひる元気ですか?

 京都に来て二ヶ月が経ちました。

 大学生活はこれまでと全く勝手が違い、いまだに慣れない日々を送っています。

 御門野が帰ってくる山にも、朔さんに案内して貰った一度しか行けていない状態です。

 山には朔さんが用意した貨物用コンテナが一つあるだけです。

 夏場はテントを張って野宿も出来るけれど、冬場は雪も積もって寒いらしいので、夏の間にDIYをしなければ、とてもじゃないけれど住めないそうです。

 御門野がいつ帰ってくるか分らないので、夏休みは山に籠もってDIYをする予定です。

 しかし夏休みの前に試験があります。単位を落としたくないので、それまでは山には行けそうもありません。

 まひるからのメール待ってます。



 蒼海はまひる宛のメールを読み返した。

 最後の‘まひるからのメール待ってます’を付けるか削除するかを迷った。

 あれから二ヶ月。

 衣都からは毎日の様にメールが来る。聞いてもいないのにまひるの様子も教えてくれる。それでまひるが元気にしているのは分るけれど、まひるから連絡は一度も無かった。

 蒼海はまひるの声が聞きたいと思って、何度も携帯を手に取ったが、電話を掛けることはなかった。あの日別れてから、まひるから一度も連絡のないことが原因だった。

 一方的に告白して「待っていて欲しい」と言った事に後悔はない。しかし、まひるがどう思ったかを考えると電話を掛けるのに躊躇いが生まれた。

 まず、何と言って話したら良いか分らない。それに、返事を催促しているように取られても困る。そんな事を考えている間に二ヶ月が過ぎた。

 蒼海はこのまま何もしないでいたら、まひるとの繋がりが切れてしまうのではないかと不安になった。考えたあげく、当たり障りの無いメールを出すことにしたのだった。



 蒼海からのメールを受け取ったまひるは素直に喜んだ。嬉しい気持ちとホッとした気持ちが胸の中に広がった。

 蒼海からの連絡をずっと待っていた。

 かといって自分からメールを出す勇気も無かった。

 あの日からまひるは蒼海の事ばかり考えていた。

「君が好きだ。僕が帰ってくるまで待っていてくれる?」

 蒼海の言葉が頭の中で何度も繰り返えされる。

 蒼海が好きだと思う。

 まひるに取って蒼海は特別な存在だと思っている。

 どうしてあの時、すぐに返事が出来なかったのだろう。

 好きだと言ってもらえて嬉しかった。でも、その気持ちは、まひるの中にある美月の蒼空を好きだという思いとは少し違うような気がした。

 あの時の胸を締め付けられるような美月の一途な思い。美月の気持ちほど蒼海を好きだろうかと考える。あれから三年も経っているのに、好きという気持ちの違いが、美月と自分の中で揺れていた。



 朔とオクリト君は、小夜の朝食を目当てに、朝の食卓に現れる。今もまひるの前で美味しそうに食べている。

 衣都も飽きること無く、週に一回は朔とオクリト君を崇めに来ている。

 今日は衣都の来る日では無かった。

 小夜は台所で食後のお茶の準備をしている。

 まひるは昨夜届いた蒼海のメールを思い出しながら朔に話しかけた。

「夕べ蒼海さんからメールが来ました。山には夏休みにしか行けないと書いていました」

 朔はまひるからの突然の話題に驚いた顔をした。

「そうですか、蒼海も新しい環境で忙しいのでしょうね」

「貨物用コンテナが一つとありましたがどういうことですか?」

「あの山は普通の山ではなく、霊山だからですよ。麓から山頂までの距離は短く感じますが、一般の山よりも高いところにあります。だから地上より気温が低いのです。冬になると雪が積もってとても寒いのです。それで冬に備えてコンテナを用意したんですよ」

「そうなんですか。蒼海さんが一人でコンテナをDIYするのは大変と思うのですが、キャンピングカーとか装備の付いたものを用意できなかったのですか?」

 まひるの疑問に朔は「えっ?」という顔をした。

 そしてしばらく考えて答えた。

「キャンピングカーは値段が高いですからね。私の予算では足りませんでした」

 隣で話を聞いていたオクリト君が「おや?」という顔で朔を見た。

「そうですか・・・」

 まひるは少しガッカリしたように頷いた。朔は何でも出来る気がしていたけれど、予算が足りないだなんて、神様の世界も人間の世界と一緒でいろいろあるのだと思った。

 そこに小夜がお茶を持って戻ってきたので話しは終わった。

 まひるが学校に出掛けた後、朔とオクリト君は二人でゆっくりお茶を飲んでいた。

「コンテナはかわいそうなのでは?」と聞くオクリト君に、

「キャンピングカーは想像していなかった。今更、父上に変更を頼めないし、蒼海には申し訳ないが、このままで行くしか無いね」と朔が呟いた。

 やはり神様の世界もいろいろあるようだ。



 学校から帰ってから、まひるは蒼海にメールをした。

 メールありがとうございます。

 コンテナのDIY大変そうですね。

 朔さんにコンテナではなくキャンピングカーを用意できなかったのですかと尋ねてみました。そうしたら、予算の都合で無理だったとの事でした。

 なので、コンテナのDIY頑張ってください。

 朔さんとオクリト君は今でも週に2・3回家に食事に来ているので、何か有りましたら伝言承ります。

 私も夏休み前に期末試験があります。蒼海さんも試験頑張ってください。



 蒼海はまひるからすぐに返信が帰ってくると思っていなかった。だから驚きつつも嬉しかった。それに、朔と連絡取りたいときは‘伝言承ります’と書いてあるのを見たときは、蒼海がメールを送るのを不快に感じてはいないと思って安心した。

 衣都は毎日の様にメールをくれる。

 勉強していようが、寝ていようがお構いなしである。気の向いたときに送るのだろう。その度にブーブーと携帯が振動する。音は鳴らないように設定している。

 衣都はまひるの様子を細かく書いてくる。衣都のメールに最近“驫木君”と言う名前が頻繁に出てくるようになった。どうやら他の中学から高等部に入学してきた新入生の様だ。

 衣都によると、驫木君は容姿端麗、頭脳明晰、非の打ち所のない女子にもてる男子だそうだ。

 その驫木君が衣都とまひると篤のグループに入ってこようとしているらしい。

 どうも驫木君の狙いはまひるにある様だと書いていた。

 衣都がどうしてそういう話しを蒼海に教えてくれるのか分らなかった。毎日の出来事をただ報告しているだけかもしれない。しかし、その驫木君がまひるに意図的に近づいているようだと聞くと気になった。

 何も知らなければ気にかけることもないのに、彼の名前を見る度に、胸の奥が騒がしくザワザワした。

 そこで、蒼海は衣都のメールをなるべく流し読みにして、詳しく読まない様にした。読まなければ気なることもないと思った。そうしないと、まひるに会いたい気持ちが抑えられなくなって、御門野が戻ってくるまで京都に留まるという約束が守れなくなるような気がした。

 蒼海は大学の勉強が忙しくなってきたから、メールを読む時間が勿体ないので、何度もメールを送るのは止めるように衣都に頼んだ。そうしたら、今度は一週間に一回長いメールが届くようになった。蒼海は既読にはするけれど、内容は読まないことにした。



 驫木有樹矢はまひるに興味があった。

 有樹矢の父親は、まひるの父の驫木星夜の従兄弟だった。

 驫木星夜の父親は、驫木グループという大きなグループ会社を経営していた。有樹矢の父親はそこの役員をしている。

 ずっと寝たきりだった有樹矢の父親の従妹が亡くなったとき、自分が生まれるより前に亡くなった星夜という人に娘がいた事が判明した。どうやら有樹矢と同じ年らしいと聞いた。

 有樹矢は興味半分でその娘がどんな子か知りたくなった。それで、その子の通う中学校に行ってみた。

 名前も何も知らなかったが、中学校の門の前で出てくる女子を見ていた。何気なく見ていた有樹矢は一人の少女に目を奪われた。ほとんど一目惚れだった。有樹矢はその少女から目が離せなかった。

 その時は、その少女の名前は知らなかった。有樹矢は少女と同じ学校に通いたいと思った。中等部の編入を両親に願ったが、両親は入学した進学校よりランク下の学校に行くのを反対したので、中学からの編入は出来なかった。

 しかし、その少女について調べると、父親の従兄弟の子どもと分かり、ますます彼女にしたいと考えるようになった。

 有樹矢の説得が実ったのか、はたまた大人の事情があったのか、両親は高校からまひると同じ学校に通うことを許してくれた。

 しかし、まひるの側には美人だけれど少し気の強そうな橋本衣都と幼馴染みの伊達篤がいつも一緒にいた。

 有樹矢はこのグループに入ろうと思っているが、何故か衣都がいろいろ妨害してくるのでまひるに近づくことが出来ないでいた。



 夏も近づき大学生活も少し慣れてきた。

 同期の友人と一緒に、義父の友人の娘の禮が参加しているサークルに誘われて入った。

 最近は禮とサークルの先輩が、一人暮らしの蒼海の部屋に集まることが増えていた。たいてい4・5人で押しかけては泊まっていった。

 彼らは二年先輩なので、蒼海の部屋に来るとたいてい酒を飲みながらの話になった。蒼海と同期の友人は未成年なので酒は飲めないと初めから断りを入れた。無理に飲ませようとすれば出入り禁止にするとまで言った。

 先輩達の話しは面白く聞いているだけでも楽しかった。それに学校の行事とかカリキュラムの取り方とか、色々教えて貰えるのも助かっていた。

 今日も禮が一番乗りで蒼海のマンションに来ていた。

「ここに来ると涼しくていいわ-」と言いながらエアコンの前で上着を脱いで、額の汗を直接風で飛ばしていた。

 禮はスタイルがいい。

 最近は暑くなってきたせいか、蒼海が赤面するような露出の多いファッションをすることがあった。

 禮は顔を赤くする蒼海を見て楽しんでいるようにも見える。

 他の先輩が何も言わないので、蒼海も慣れることにしたが、目のやり場に困るファッションは避けて貰いたいと思っていた。

「今日も皆で集まるのですか?」

「そのつもりだけど、何か用事でもあるの?」

「いえ、学期末の試験勉強をしたいと思っているので、出来れば早めに終わっていただけたらと思って」

「あー試験ね。大丈夫よ。授業をきちんと聞いていたら出来る問題ばかりよ」

 そりゃあ禮さんは頭がいいから・・・と蒼海は思ったが口には出さなかった。

「レポートも作成しなければいけないので・・・」

「レポート、どの科目?私が書いたので良ければ見せてあげるわよ。ちなみにたいていのレポートはAを貰っているから、ちょっと変更して書いたら分らないんじゃない」

 簡単にすごいことを言う。

「いえ、僕は自分で書きます」蒼海は断固固辞をした。

「あら、そう。じゃあ、試験が終わるまで蒼海の部屋には集まらないことにするわ」

 ちょっと怒ったように唇を尖らせて禮が言った。そして携帯を取り出すと、集まる予定だった先輩達にグループメールで集合場所の変更を連絡した。

 玄関でサンダルを履きながら、見送りに来ていた蒼海の耳に唇を寄せて「この貸しは高く付くわよ。覚悟していてね」と囁くと、にっこり笑って帰って行った。

 最近蒼海に対する禮の態度が妙に変だ。やけになれなれしく感じていた。

 蒼海は惑わされないようにと気を引き締めて、玄関のドアを閉めた。



 無事に試験が終わり、受けた試験の単位は全て合格した。

 夏休みに入り、蒼海は久しぶりに山に来ていた。

 相変わらずコンテナがポツンとあった。

 誰も来ないのだから当たり前だけど、コンテナを見て何故かホッとした。

 山の上は涼しかった。この分だと朔の言うとおり冬は寒いだろうなと感じた。秋が来る前に早くコンテナのDIYをしなければ、本当に冬はヤバいと思った。

 蒼海は三日間の予定で来ていた。夜はコンテナの中に寝袋を敷いて寝るつもりだ。

 食事は麓のコンビニで、三日分買って来た。

 まず、ドアと窓を取り付けるのに半日かかった。

 買ってきたおにぎりを食べながら、今後の作業の手順を考える。

 窓が出来てもコンテナの中は暗い。明るい色の壁紙を張るかペンキを塗るかしたら明るくなるかも知れない。

 しかし、暖房がない冬に、このコンテナの壁で寒さを凌げるだろうか?と考える。

 壁に保温効果のある発泡スチロール等断熱材を張った方がいいかもしれない。そうするとペンキより壁紙の方が張りやすいかも知れない。

 蒼海は携帯でDIYを検索して、色々な人のDIYを調べた。

 それで、行き当たりばったりでするのではなく、計画的に進めないと上手くいかないことを知った。

 とりあえず快適にコンテナライフを過ごすための準備を書き出した。

 当面の材料を書いたところで手を止めた。

 この山は霊山だから入山者を選ぶため、普通の人は簡単に入っては来れない。ではどうやって材料をここまで運べばいいのだろう。それに材料代は蒼海の小遣いでは到底足りそうもなかった。朔に頼めるのだろうか?そこは確認しなければいけないところだ。

 コンテナにドアと窓が付いた写真を撮った。

 蒼海はその写真を添付して、朔と連絡を取って欲しいと、まひるにメールした。



 まひる元気ですか?

 大学の試験も無事終わり、夏休みに入りました。

 まひるも夏休みですね。

 来週、母と衣都がこっちに来るようです。衣都はまひるも誘ったけれど断られたと言っていました。衣都の我が儘は適当にあしらってください。

 今日は朝から山に来ています。三日ほどここで過ごす予定です。

 まひるが来たときは一緒に山に登れたらと思っています。

 このコンテナのDIYが完成したらぜひ来て下さい。

 朔さんと連絡が取りたいので、まひるから伝えて貰えますか?



 まひるは蒼海のメールを見ていた。

 六月の初めに一度来たきりで、何の音沙汰もなかった蒼海から久しぶりのメールだった。

 コンテナにドアと窓が付いた写真が添付されていた。簡単な文章だったが、コンテナが完成したら来て下さいと書いてあった。

 蒼海が自分の事を忘れないでいてくれる。それだけでまひるは嬉しかった。

 翌日の朝、朔が朝食を食べに来たときに、蒼海が朔さんと連絡を取りたいとメールがあったと告げた。

 朔に連絡した後、蒼海に‘朔さんに連絡しました。DIYが出来たら是非行きたいです’とメールを入れた。



 まひるからの返信メールを確認していると、朔が現れた。

「私に用があると聞きましたが?」

 朔は少し機嫌が悪そうに見えた。

「済みません、お呼び立てして。昨日コンテナのDIYをどうするか考えていたのですが、一泊してみると、足らない物がいろいろ出て来ました。必要と思われるものを紙に書きましたので、その材料をそろえて頂けますか。電気はソーラーを使った発電機があればなんとなると思います。水は昨日少し山を上がったところに湧き水が出ているのを見つけました。そこから汲んでくるためのバケツと、コンテナの横に竈を作りたいので、レンガと、雨の日のための屋根を作る木材も必要です。長く泊まるためにはトイレとお風呂も欲しいですが、無理なようでしたらまた考えます」

 朔に紙を渡しながら、蒼海は次から次へと要望を言った。

 やはりまひるの言っていたキャンピングカーにしてれば良かったと朔は思った。

 紙には色々な材料とサイズが書いてあった。

「ここに書いてある物を持ってくればいいのですね」

「とりあえずは、そうですね。僕もネットで調べた知識しか無いので、それで良いかどうかは分りません。でも冬になる前に少しでも形にしたいと思っています」

「分った。すぐに用意する」

 朔はそう言って消えた。

 蒼海は早速まひるにお礼のメールを入れた。



 一時間もしないうちに朔が戻って来た。

 コンテナの前に蒼海が紙に書いた材料が並んでいた。

「電気だが、雷神から電気を分けて貰うように話しを付けてきた。このアンテナを立ててそこからこの線を使って配電盤につなぎ、配電盤からこのコードを使ってコンセントに繋ぐと、普通に電気が使えるらしい。コードとコンセントをいくつかくれたので持ってきた。冷蔵庫もエアコンも使えると言っていたので、ついでに用意しておいた」

 よく見ると、材料の中に小さな冷蔵庫とエアコンが入っていた。

「排水は山を汚すので、このパイプを使うと処理場に直接行くようになっている。これがお風呂と台所用。こっちがトイレ用だ」

 蒼海が想像していない物まで用意してあった。

「ありがとうございます。この材料でなんとかしてみます」

 蒼海は朔にお礼を言った。

「また何か有ったら、まひるにメールで知らせるように」

 朔はそう言って姿を消した。

 朔が消えた後、蒼海は届いた材料を確認して、作業の段取りを決めた。

 そして日が暮れるまで段取りに従って作業をした。

 その次の日も朝から夕方まで作業をして、雨が降ったら困る物はコンテナの中に入れて、材木などは上からブルーシートを掛けて山を下りた。



 夏休みの前半は陽と衣都が来た。

 陽は仕事があるからと三日ほどで帰ったが、衣都は一週間ほど居座った。

 その間に、地元に帰らずに残っていたサークルの先輩達も遊びに来て、(あき)が帰った後は、いつもの要領で蒼海のマンションが集合場所になっていた。

 衣都は面白がって先輩達と仲良くしていたが、禮とはやはり合わないようだった。似たような性格だから合わなかも知れない。

 衣都も帰って、夏休みに後半に入ると、蒼海は旅行に行くと先輩達に告げて山に登った。今度は二週間ほど山に籠もる予定だ。

 山にいる間、蒼海は作業の様子を写真に撮って、毎日まひるにメールをした。

 まひるも写真の感想とか、蒼海が無理をしないようにとか、短い文章で返信をくれた。

 いつの間にか毎日メールのやり取りをするのが日課になっていた。

 朔はお風呂とトイレが一緒になったコンパクトなユニットバスを用意してくれたので、蒼海は二週間の作業の間お風呂の心配をしなくても良かった。

 お風呂のお湯はどうしたかというと、大きな水タンクを用意して貰って、それに湧き水から汲んできた水を溜めて、電気給湯器を通して使うことが出来るようにした。どうやって動かしているのかは朔の企業秘密と言って教えてくれなかった。ついでに湧き水から水を引いてくることは出来ないかと尋ねたら、それはできないと言われた。湧き水は山神様の物だから、勝手に手を加えてはいけないそうだ。昔から汲んできて使う習わしになっていると教えてくれた。

 二週間の間の作業で、冬を過ごす準備を完成させた。

 一通りの作業工程が終わったのを確認すると蒼海は山を下りた。

 夏休みはもう終りだった。


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