表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マジックナイト ~TCG世界大会優勝者の俺が異世界で魔物を駆逐するまで~  作者: イ尹口欠


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/46

37

 マルカメーヌ辺境伯領、その領都に家を買った。

 ダンジョン都市でたんまり稼いだので、家のひとつくらいは余裕で購入できる。


 エステルは嫁入りしただろうから、知り合いは辺境伯しかいない。

 挨拶をするべきか考えたが、さすがにエステルを通さずに挨拶ができる身分でもないと思い直して、冒険者ギルドに顔を出すことにした。


 冒険者ギルドにはザザたちを派遣していたばかりで、俺が足を踏み入れるのは初めてだ。


 依頼ボードを眺めると、真っ赤な文字で緊急依頼が出ていた。

 どうやら近々、戦争があるらしい。


 俺はナーシアを家に置いておいて、五人でこの依頼を受けることにした。

 なんとなくナーシアは人を斬ることができなさそうな気がしたのだ。


 ▽


 数年前の光景が繰り返されるように、隣国の軍隊が国境の手前で陣を張っている。


 俺は早速、辺境伯に見つかって、砦の屋上に招かれた。


「水臭いぞサン。我が領地に来ていたなら挨拶くらいせぬか」


「エステルがいないと俺たちはただの冒険者に過ぎませんから。非礼をお詫びします」


「なに。数年前の再現だ。やってくれるか?」


「もちろんです」


 俺は煉獄の猛火を使用した。


 またも敵軍の陣地は燃え上がり、大損害を与えたのだ。


「そなた、冒険者などせずに私の元や王城に務める気はないのか?」


「自由な身分の方が大事なのです」


「残念だ。そなたほどの魔術師はおらぬのになあ……」


 残念だ、残念だ、と呟く辺境伯だが、強引な話にはならなかった。

 やはりダンジョン都市の領主がおかしいだけだったらしい。


 ……いや、エステルとの婚姻を言い出したのはこの人だったか。


 やはり貴族は苦手だな、と思いつつ、戦争はあっという間に趨勢が決まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ