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第1話
「君詩よ、断罪だ」
「ひゃ、王子様、なにとぞお許しください。処刑だけはご容赦を」
銀髪ロングの王子。彼は生まれつき、ショートショートにはまっている。好きすぎて国策としてショートショートに注力するよう作家たちに促したほどだ。
牢屋の中で土下座する悪役令嬢こと、君詩。土下座の勢いが強すぎてコンクリートに頭を強打してしまった。
「のを!?」
その瞬間、君詩は悟った。この世界は乙女ゲームの世界であると。しかもこの状態を打破する方法は一つしかなかった。
「そなた、文学少女であったな?」
「はへ」
「ショートショートを書いてみる気はないか?」
そう、唯一の生存方法、ショートショート執筆しか。