恋の 終わり
“ あいつ あの子の事 OK したんだ ッ て ──── ”
* 中学1年生 . 冬
『 ──── 』
陽岬 と まい が コソコソ 喋っている .
『 え ッ !!!!? ガチめに !!!!? 』
と まいの テンションが明らかに上がった声音を 遠くから 聞いた .
( どくん、 )
嫌な予感が した .
* 休憩時間 .
『 まいまいまいまい ッ !!!! 』
『 ど-したん - 笑 』
『さ ッ き 前 ッ ちと何話してたの - ? 』
まいの 表情が 歪んだ .
『 言えない . 』
( どくん、)
自分でも 心臓がバクバク しているのが わかった .
『 え … ? どうして ? 』
『 … ちょ ッ と 来て !!!! 』
そう言われて 女子トイレへ 連れて行かれた .
『 で ッ !!!! 何なの - !!!! 教えて ッ 』
『 これは前 ッ ちのプライバシーポリシーだからねぇ … 』
『 ねぇ - お願い ッ 』
『 しづにあんまり関係無いよ ? 』
『 関係無くても 好きな人の事は知っておきたいの !!!! 』
また まいの 表情が歪んだ .
『 … え ッ と 前 ッ ちの生活リズムに埋め込まれる事 !!!! 』
『 え ~ なにそれ 、 』
『 … しづが 1%位 傷付く事 . 』
( どくん、どくん、)
『 え ~ なになに 引っ越すとか !!!!? 』
『 ごめん これは教えれない . 』
頑なに まいはそう言った .
そうして 女子トイレから 出て .
『 ねぇ 前 ッ ち あの事しづに 言っても ──── 』
『 ──────── 』
私は 教室の隅で 蹲っていた .
2人の声も 良く聞こえなかった .
『 しづ どうしたん ? 』
声を掛けてくれたのは クラスメイトの ひ ッ さ だ ッ た .
『 … うん . 大丈夫 . 』
少し 瞳が潤む .
『 そう … 』
( ひ ッ さにまで 心配かけて 何やってんだろ … )
『 しづ - . 駄目だって 』
( どくん、どくん、)
『 そ ッ かあ . 』
声が 震えた .
まいは それだけを告げると 去って行ってしまった .
『 うぅあ … 』
今にも泣きそうになりながら 私は 考えた .
“ しづにはあんまり関係無いよ? ”
“ 前 ッ ちの生活リズムに埋め込まれる事 !!!! ”
“ しづが1%位 傷付く事 ”
それが 何なのかを . ただ .
『 あはははは ッ 』
蹲った中 聞き慣れた 君の 笑い声がした .
また 瞳が潤んでしまう .
と ッ さに私は 女子トイレの個室へ駆け込んだ .
我慢していたかのように 涙が溢れてくる .
『 … なん … ッ で … 』
私が 幾ら 悲しそうにしていたって 君は .
態度だ ッ て . 最近 冷たくて .
色々 考えると また涙が溢れてくる .
『 _ そろそろ 戻らないと . 』
涙を拭き 鏡で 顔を 確認し .
『 … よし . 』
教室に 戻った .