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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

笑顔が見たかっただけなのに

作者: 高村ちこ

私は恋をした。


相手は女友だちだった。


好きだと言った。


付き合おうと言った。


彼女は笑顔で了承した。


一緒に遊んだり、家でごろごろしたり。


ずっと一緒にいた。


身体の関係を持たず、小学生みたいなモノだった。


キスをした。


笑い合いながらの軽いキスはふわふわしていた。


彼女はここまでは応えてくれていた。


それでは物足りなくなって舌を入れてみた。


彼女の体が強ばったのがわかった。


気付いたけれど無視をした。


私は我慢できなくなって彼女を押し倒した。


そして、突き飛ばされた。


泣きながら、私に対して性欲はないと言われた。


知っていると思ったが、口には出さなかった。


しばらくすると別れようと言われた。


こんな関係を求めてない。


信頼の上に基づく冗談だと言われた。


こうなることは分かっていた。


悲しくて悲しくて、とっても泣いた。


もう平気かなと思ったとき、街中で彼女を見かけた。


男と一緒だった。


その瞬間、家まで走った。


全然大丈夫じゃなかった。


彼女と男の関係を聞きたかった。


二人の間に入りたかった。


ーーーお願い、やめて。


私が好きなその笑顔で笑わないで。


また貴女に恋してしまうから。

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