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プロローグ

これは、天才理論家~の遥未来の話なのでネタバレが多く含まれます。

「ダメです。突破されました。ここも、もう落ちます。如何なさいますか、提督?」


「援軍の到着まで持ちこたえられんか?後一時間ほどじゃぞ。」


こんなことを話している間も、敵の襲撃は激しさを増すばかりだ。


「今、魔道士数十人による長距離ジャンプの用意が整いましたが。・・・この敵の攻勢がやまない限り、安全なジャンプが出来ません。」


・・・くぅ・・。こうなったら、この場の責任者であり、大魔道士と謂われ、敵味方双方に恐れられた、ワシの戦略魔道、カタストロフしかないか。・・・できれば、婆さんと娘、孫たちの顔を最後にもう一度見たかったが。仕方ないじゃろうな。・・・よし、伝言だけ頼むとしようかの。


「のう、ハヤト。これからワシは、司令官として、最後の義務を果たすため、戦略魔道、カタストロフを発動する。この魔道の条件と効果、代償はお前も知っておるな?恐らく、ワシの今の魔道力では、命と引き換えでないと味方の移動と敵の殲滅は出来んじゃろ。幸い敵の部隊はこの地上に降りている奴らが殆どじゃろうから、敵を殲滅してお主らを本隊の所まで送れば再起は出来る筈じゃ。じゃから、ワシの代わりにお主がワシの家族に連絡をしてくれ。お主のビジョンがあれば、伝言役としてはこれ以上ないじゃろう。・・・そして、これをショーナに。お前に出会えてよかったと言って渡してくれ。」


「・・・ご命令、謹んでお受けします。出来れば、最後までお供したかったのですが、そんな大役を任せられれば、拒否も出来ません。・・・今まで、お世話になりました。・・・残った者たち!提督の最後の大仕事、その眼にしかと焼き付けて、この戦、必ず最後には我々が勝つという約束するための、最後の敬礼を行う!」


そこで。一呼吸おいて


「ゾールマン閣下に・・・・敬礼!」


  ザザッ!

「・・・お主らの敬礼。しかと受け取った。これより、カタストロフを発動する。総員、速やかに手持ちのシェルターを起動。カタストロフ発動後、長距離転送の衝撃を確認し、収まり次第本体に状況報告。しかる後、再起を果たせ、以上。」


「「「サー!」」」


・・・これで思い残すこともない。これより、人生最後の大魔道じゃ。


「・・・<我に意に沿いて、我らの敵を滅し給え。究極魔道<<カタストロフ>>・・>」


この瞬間、一個の惑星が一瞬にして消滅した。




こうして、ワシの人生は幕を閉じた。



・・筈じゃった。



次回より転生後です

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