プロローグ・・・・?
雲一つない快晴・・とまではいかないが、それなりに綺麗な青空に、白くてまぁるい野球ボールが浮かび上がる。
「如月~、そっちいったぞぉー!」
・・・球がこっちに飛んで来た!よし、任せろ野郎どもっ
「あいよー、任せろぉっておわっちょぃぃぃおよよゆよ?!」
球ではなく、俺の身体はドサリと砂場にゴールイン。0.05秒間の平和の後、
ぐぎゅっ
「い"だあっっ??!」何者かに踏まれた。
「んお?おお、如月か。すまんすまん、はははっ」
重い目を薄っすらと開けてみると――なるほど、砂場にトンボをかていた先生だった。って、許される事ではないだろう!しかもなんか笑ってやがる・・・
激しく痛む身体を精一杯動かしながら、喉を震わせて罵声を投げつけてやる。
「あーもう、先生ったらぁ~。すんません、邪魔しちゃって。へへっ、追川もすまんなー」
・・・そんなの出来るはずもなく、人柄の良い俺は、ヘコヘコしながら起き上がる。
「如月、ドンマイドンマイ!明日があるってー」
・・・誰のせいでこんな目に合ってんだよっ
相当な怒りを堪えながら、俺はニカっとわらい、いつもの言葉を吐き捨てる。
「いや、こっちこそごめんな。俺、鈍くさいからさ、ははっ。悪ぃ、気ぃ使わせちまって」
「怪我してないかー?」
追川はいい奴だ。ちゃんと俺の心配までしてくれる。多分、俺の遊び友達の中で一番、気が合う奴だ。
「怪我なんかするわけないってー。こんなこと、いつもと一緒だし」
俺は、笑顔を崩さない。怪我はしてないと言ったが、口の中が鉄くさい。おそらく、舌を噛んだのだろう。
「こんな時間だし、そろそろ戻ろう。」
そう言って、追川がのそのそと校舎に向かって歩き出した。良かった、舌のことはバレていないみたいだ。舌噛んだことを知ったら、また気ぃ使わせちまうからな・・
そんな事を考えながら、俺も追川に釣られて校舎へと向かう。
「っつーか、その砂、どうすんだよ?結構目立つぞ、如月」
振り返って、追川が言う。
「あー・・大丈夫大丈夫っ。叩いて行くから、先に行ってていいよ。」
「そうか?んじゃあ、悪いけどお先っ」
追川は走る態勢へと体を構える。余文だが、こいつは中々足が速い。
「おー、悪いな、色々と・・」
「いいってことさ!」
言いながら追川は馬のようなスピードで(そこまで速くなかった)校舎の中の、生徒玄関へと猛ダッシュした。
おそらく、俺が次の授業に遅れることを、先生に伝えに行ったのだろう。・・なんていい奴なんだ!追川は。
「お前が悪いな、如月よ・・10年後、追川にはたっぷり報酬渡すんだぞ。」
隣でさっきの先生がボソッと言った。俺は聞こえないフリをして、体に付きまくっている砂を叩いてから、生徒玄関に入った。
・・・そうさ、俺が悪ぃのさ。
こんな、飛んできたボールを取るだけで砂だらけになっている、この俺が悪いのさ。
でももう、あきらめてあるんだよ、そんなことは。どう足掻いたって、俺の根本は変わらない。
だからこそ、俺は一生懸命に自分の痛々しい人生を、がむしゃらに生きてんだ。
・・・でもな、お前ら。
俺をただの人間だと思ってたら、大間違いだかんなっ!!
そう、心中で誰かと戦っていた俺の前に、俺の人生を変える原因となったアイツが―――――――
・・・・現れるワケもなく、もっさりと髭を生やし、やたらと厳つい顔をした、教頭だった・・・・・。
えーと、はじめまして^^
蒼爽と書いて、「そうそう」と読みます。
初めての投稿執筆で、いろいろズタボロですが・・
今後とも、よろしくお願いします!
余談ですが、私はまだガキんちょで、色々未経験です(笑
いろんな作家さんに憧れすぎて投稿しちゃいました・・
なので、とてもじゃないけど読めない駄目文になっていることでしょうね^^;
最後に、読んでくださり、ありがとうございました!!!