実験
【設定】
シエ:主人公 15歳 感情は教えられていない(心の痛みなどは胸の周りが重いなどと表記しています。)ラタを兄のように思っている
ラタ:16歳 シエと同じ檻の中で過ごしていた 過去に感情の実験台にされているため一般的な感情は持っている シエを弟のように接していた
初めての投稿です。暖かい目で見て下さい。
「これより第195回目の蘇生実験を行う。最後に言いたい事は無いか?」
博士の問いにシエは隣で同じように横になっている親友ラタに向かって答える
「…ラタ…もし目が覚めたら…一緒にまた過ごしてくれる?」
生まれた頃から同じ実験台として同じ檻に閉じ込められていた二人。ラタの方が一つ年上で、兄のようによく遊んでもらっていたシエにはかけがえのない存在なのだ。
「もちろんだよシエ。私も君と一緒に居たいと言おうとしていたんだ。君と離れて過ごすなんて私の方こそ無理だよ。」
シエの目を見て微笑むラタ。感情を教えられていないシエの胸周りは少し重く感じていたが軽くなった気がした。
「じゃあ…ずっと一緒?そばにいてくれる?」
「ああ、一緒だよ。目が覚めてもそばにいる。約束だ。」
約束を交わした二人は博士に合図を送った。
そして、実験が始まった。
短いですが次から長くなります。
もし気になれば次の作品もみて頂けたら作者が喜びます。